2019年はルネサンス500周年!
ロワール地方のお城を巡るバスツアー、後編です。
前編はこちら
後編のお城はどちらも規模がとても大きく、見学時間をもっともっと長くとって見学したかった…!
ロワール最大のお城 シャンボール城
サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏で最大級のお城、シャンボール城(Château de Chambord)へ。
前編の記事でも書きましたが、2019年はこのシャンボール城着工開始の1519年から500年のアニバーサリーイヤーでもあるのです。
フランス王フランソワ1世のために建てられたこちらのお城、とにかく大きいのだけれど、1日で4つもお城を巡るツアーだったので、見学時間は僅か1時間半しかありません。
ガイドさんから
「全部観ていると時間がないので、まずは屋上にのぼって庭をみてください。」
とアドバイスをいただき、いざ出発。
ガイドさんのアドバイスを忠実に…と思ったのだけども、まずこの素敵な風景が見たかったのでお城とは反対方向へと向かいました。
ポストカードのような水面に反射するお城は撮れませんでした…(涙)
夏の夜には花火があがるみたいです。あと季節ごとにプロジェクションマッピングなどのイベントも開催しているので一日中楽しめるかも。
シャンボール城の敷地には、一般公開されている部分だけでも1,000ヘクタールもの森があるらしいです。
なので(私の体力がないのもありますが)お城にたどり着くだけで息切れしちゃうレベル。
前回ご紹介したクロ・リュセ城(レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたお城)、アンボワーズ城(ダ・ヴィンチのお墓があるお城)とは桁違いの規模です。
ダヴィンチが設計したと言われる螺旋階段をのぼり、屋上へと。
「上る人と下る人がすれ違うことのない」設計になっているそうです。建築に詳しい方はたまらないでしょう…!
屋上からの景色、現実のものとは思えないの世界が広がっていました!
地平線の向こうまで果てしなく続いているのかと思うくらい広いお庭。
広大な土地に流れる穏やかな時間がとても好きでした。
当時は時代錯誤とも言われていたそうですが、とにかく装飾が豪華絢爛。
見学時間が取れるかたは、内装のディテールもじっくりと見てみるのがおすすめです。
シャンボール城(Château de Chambord)
http://www.france-acces.com/chateau/chambord.html (日本語サイト)
https://www.chambord.org/fr/ (フランス語)
川に浮かぶお城 シュノンソー城
バスツアー最後は、シュノンソー城 (Château de Chenonceau) にやってきました。
「疲れたからこのお城は観ません」という人も出てきました。
一日で4軒もお城めぐりをするのは、体力も必要です。
シャンボール同様、水面に映るお城はそう簡単には見られないだろうな、と思っていたけど、意外と綺麗に撮れました!
最初、これは池だと思っていたのですが、ロワール川支流の「シェール川」です。
城主が代々女性であったことから、「6人の奥方の城」と呼ばれているのだとか。
なのでお城のところどころに女性らしさや気品が漂っている…ようなのですが、こちらのお城も見学時間がなく、あまり細かいところ(というか室内)はほとんど見られませんでした。
シェール川にかかる長さ60メートルのギャラリー、ここはもともと橋だったものを改装したそうです。
両面採光で明るく開放感があります。
かつてはこちらで舞踏会も開かれていたのだとか。素敵!
豪奢なお城にモノクロタイル…高尚すぎるセンス。
今回はまったく見ることができなかったのですが、カトリーヌ・ド・メディシス庭園、ディアーヌ・ド・ポワティエ庭園など貴族女性の名前がつけられた庭園も見どころのひとつらしいです。
シュノンソー城 Château de Chenonceau
https://www.chenonceau.com/ (英語・フランス語等)