11月も中旬を過ぎました。今年も残すところ1ヶ月半ですね。冬に向かってまっしぐら?の毎日ですが、今日は旬のりんごを使ったかんたんコンポートをご紹介しましょう。
りんごのコンポート
古くなったりんごを使って良く作りますが、やっぱり新鮮なりんごのコンポートは、一味も、二味も違います。ジャムや、コンポートに適している紅玉の季節は終わってしまいましたが、その分は砂糖やレモン汁で調節します。
材料と分量(2人分)
- りんご…500g
- 水…500cc
- 砂糖…150〜200g
- レモン汁…1/2~1個分
- ヨーグルト…適量
- 生クリーム…適量
作り方
- りんごは皮をむき、4ツ割にして芯を取る
- 鍋に水、砂糖、レモン汁を入れて煮立たせ、リンゴを入れて紙蓋をして弱火で30分ほど静かに煮る
- りんごが透き通り、竹串がすーっと通る柔らかさになったら火を止める
- 冷たく冷やしたコンポートに、ヨーグルト+生クリームを混ぜ合わせたソースをかけていただくと、とてもおいしいデザートに
今が旬のりんごのパワーとは?
りんごはバラ科で、和名は西洋林檎(セイヨウリンゴ)と呼ぶそうです。
原産地は中央アジアで、暑さに弱いため熱帯での栽培はほとんどされていません。日本でも青森県や長野県など涼しい土地での栽培が盛んです。
りんごはエネルギーに変換しやすい果糖・ブドウ糖・ショ糖などの糖分が主成分で、乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあり、疲労回復効果を期待できるクエン酸・リンゴ酸といった有機酸を含んでいます。
また、「リンゴポリフェノール」と呼ばれるポリフェノールをはじめ、なんと100種類以上のポリフェノールが含まれていると言われています。
このポリフェノールは、強い抗酸化作用により老化を防ぐ効果はもちろんのこと、脂質の酸化で増えた悪玉コレステロールが血管が固くもろくするのを防ぎ血流を改善する、口臭の予防効果、アレルギーを引き起こす酵素の働きを抑制する抗アレルギー効果があります。ドロドロ血液をサラサラにする、コレステロールや血圧が気になる方に良いと言われるのはポリフェノール効果が大きいでしょう。
美肌・老化防止に
リンゴポリフェノールの抗酸化作用で体の錆び付き・老化を防止するだけではなく、さらに女性に嬉しいことにりんごポリフェノールには、メラニン色素の過剰な生成を抑制・紫外線をカットする働きから美白効果も期待出来ます。
またリンゴの酸味の元であるクエン酸にはキレート作用という働きがあり、こちらも抗酸化作用や吸収率の低いミネラル分の吸収を促進する効果が認められていますから、お肌を保つのに必要な栄養素をしっかりと吸収してくれます。
整腸・便秘解消に
りんごがお腹に良いと言われるのは、水溶性食物繊維の一種ペクチンが含まれているためです。りんごに含まれているペクチンは「アップルペクチン」と呼ばれ、腸内の善玉菌(乳酸菌)を増やして腸の調子を整える・腸内の有害物質を吸着して一緒に体外へ排泄する働き優れていると考えられています。
またペクチンはジャムがゼリー状に固まる要因となるゲル化作用を持ちますから、便の水っぽさを固める働きもあります。これが下痢にも便秘にもりんごが効くとされる理由です。
ペクチンは脂肪も吸着して排出してくれると言われていますし、先ほど登場したリンゴポリフェノールにも脂肪の分解・蓄積を行っている酵素(リポタンパク・リパーゼ)の働きを抑制し小腸での脂肪の吸収を防ぎ排出を促すことによってダイエット効果があることも報告されています。
りんごはこれからが本番!美味しいときに積極的に食べたいフルーツですね!
【足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯】がレシピ本になりました!
連載に登場したレシピから新作レシピまで掲載。
「旬のものを食べる」「色のバランスを考える」たったこれだけで、栄養のバランス、おなかも心も大満足!