突然ですが、みなさんは本を贈ったこと、贈られたことはありますか?
子供のころに絵本をもらったことがあるという方はいるかもしれませんね。
逆に、子供に絵本を贈ったことがあるという方も。
年を重ねるにつれ、本を贈る、贈られることは少なくなってきたように思います。
デジタル社会と呼ばれる最近は、「書籍離れ」なる言葉も出てきました。
でも、本は「物」を贈るだけでなく、気持ちを伝えることもしてくれると思うのです。
私は、大人になってから何度か本を贈ったり、貰ったりする機会がありました。
友人が私の好みを考えて贈ってくれた写真集。
友人が、私が喜ぶだろう、好きなものを贈りたいと考えてくれた気持ちが伝わってくるようで、それは単に好きな写真集を手に入れたという事実以上に嬉しかったです。
とびきりの景色や、ステキな世界を贈る。
写真集や画集はそんな贈り物になります。
また、入院した友人にブックカバーをつけた小説を贈ったこともありました。
入院中の「本の差し入れ」はある意味定番かもしれませんが、そこにブックカバーをつけると、ちょっとステキな贈り物に。
他の本にも使えるので喜んでもらえます。
入院中の人に贈る小説は、ほっこりした空気感をもつような優しいストーリーのものや、現実社会とかけ離れ夢中になれるエンターテイメント性が高いものに。
これは、私が祖母からもらったブックカバーです。
祖母は小さいころからよく本を買ってくれていたのですが、大人になってから贈られたブックカバーには、中味はもう自分で選べるよね?というメッセージが込められているようでした。
それでいて、本を守るブックカバーのように私を守ってくれる存在。
この私の名前を入れてくれたブックカバーをとても大切にしています。
本棚を見れば、その人の人となりや趣味、嗜好が判ると言われるように。
本はたくさんのメッセージが込められています。
面と向かっては言えない気持ちや、素直に伝えられない言葉を、詩集などの文章に代わりに伝えてもらうのも良いかもしれません。
この「心伝わる贈り物図鑑」も24回、丸2年となりました。
これまで様々なシーンや相手を想像して、気持ちを伝える手伝いをしてくれる贈り物を紹介してきましたが、今回で終了となります。
相手に喜んで欲しい、笑顔が見たい、そんな気持ちで贈る贈り物。
「心伝わる贈り物図鑑」が、そんな贈り物を選ぶお手伝いが出来ていたなら、こんなに嬉しいことはありません。
これまでお読みいただき、ありがとうございました。