いつもでしたら春一番が吹くのがこの季節。春一番の定義は立春から、春分の日にかけて風速8メートル以上の強い南風をさすのだそうです。
今年は既に関東では1ヶ月前の2月14日に、それ以前の日に四国、中国、北陸地方で観測されているとのことです。ちなみに昨年は春一番が観測されなかったとか。
別名弥生と呼ばれている3月、弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力だそうです。
花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もあり、誕生花 は サクラ、スイートピー、チューリップ…どこもここも春色ピンクですね。
ごちそうあんかけ豆腐
日に日に暖かくなってくる毎日ですが、ちょと冷えた日にほっこりと温かなお豆腐料理はいかかでしょう。
かんたんで、ちょっぴりごちそうに見える、お豆腐料理をご紹介しましょう。
材料と分量(2人分)
- 豆腐(絹・木綿お好みで)…1丁
- カニ缶(ほぐし身で十分)…小1缶
- 生しいたけ…2~3枚
- 千切りたけのこ…40g
- 三つ葉…適量
- だし…2カップ
- 塩…2つまみ
- 酒…大さじ1/2
- 水溶き片栗粉…水大さじ2+片栗粉大さじ1/2
作り方
- 豆腐は1/2に切り、生しいたけ・長ねぎの緑の部分は千切りにする
- 鍋にだしと塩、酒を入れて、その中で筍、お豆腐の中まで煮たてずに熱を通す
- 2に生しいたけを入れ水溶き片栗粉でとろみをつける
- お好みの器に盛り付け最後に三つ葉を飾ってできあがり
最近は市販で美味しいだしパックが売っています。お値段は少しお高いですが、この様におだしが勝負のお料理の時に使われると、簡単に上質のおかずを作ることができます。
古くて新しい健康食品
昔から豆腐は、これを精進料理として食していた僧侶や、多く摂っていた地方に長寿者が多いことから、長寿食といわれてきました。近年になって栄養学等の確立によって、極めて高い良質タンパク食品であることが科学的に立証され、栄養面ですぐれた食品と言うことが証明されました。
最近では、癌・高血圧・動脈硬化・心臓病・糖尿病あるいは成人病・肥満等々の増加を背景に、これらの発症の抑制や回復、また健康の維持に有効な食品(機能性食品)が注目されています。豆腐の成分もそれらの機能のあることが次々に解明され、まさに、お豆腐は古くて新しい健康食品なのです。
豆腐のビタミンには美人効果が!
豆腐は製造工程で熱を加えるため、大豆に含まれるよりは減っていますが、それでも若返りのビタミンと言われるビタミンE、糖質代謝に欠かせないビタミンB1、脂質代謝に必要不可欠のビタミンB2、熱に弱いビタミンの中で熱に強いナイアシンを含んでいます。
ビタミンEには血行をよくする作用があり、美肌づくり、肩こり、腰痛に効果があるほか、活性酸素や脂肪の酸化を抑制し、がんや成人病を予防する効果があると指摘されています。ビタミンB群は皮膚や粘膜の健全化などに、ナイアシンは皮膚や胃腸の健全化に効果があるといわれています。
話題の腸内フローラが善玉菌・ビフィズス菌を増やす
オリゴ糖は、豆腐の「甘み」などを引き出す大豆の糖質を構成しています。ビフィズス菌は、腸内の悪玉菌(大腸菌など老化や病気の誘因ともなる)の増殖を抑えるほか、腸の運動を活発にする、免疫力を向上させる、発がん物質を分解するなど、多くの有用な働きがあるといわれています。
オリゴ糖は、そのビフィズス菌の栄養源(エサ)となるものです。豆腐を食べることは、含まれるオリゴ糖によって、ビフィズス菌を増やし上記の効果を引き出すことになります。なお、豆腐は、ほとんど繊維質を含んでいませんが、腸内浄化等の点では同じような働きがあるとも言えます。
まさに古くて新しい健康食品ですね。