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オリヴィア・ワイルド『her/世界でひとつの彼女』

CULTURE&ENT

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いよいよ今週末公開となるスパイク・ジョーンズ監督4年ぶりの長編最新作にして、『her/世界でひとつの彼女』。
本作は、今年初めに開催された第86回アカデミー賞授賞式にてスパイク自身、初のオスカー獲得となる脚本賞を受賞し、作品賞を含む5部門にノミネート。

ゴールデン・グローブ賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ほか世界中の賞レースで全45部門を受賞、73部門にノミネートされるなど、数々の映画賞を席巻し、世界中から絶賛を浴びている。

本作で主人公セオドアがデートする女性がオリヴィア・ワイルド。
2004年に『ガール・ネクスト・ドア』(日本未公開)で映画デビューを果たし、「The O.C.」、「Dr. House」など人気TVシリーズで注目を集める。

その他の出演作に『トロン:レガシー』(10)、『カウボーイ&エイリアン』(11)、『TIME/タイム』(12)、『ラッシュ/プライドと友情』(14)など注目の若手女優の一人だ。

そんな、オリヴィア・ワイルドに本作について聞いてみた。

この物語と自身のキャラクターについて教えてください

オリヴィア・ワイルド:
これは、孤独について、異種の関係を通してつながりを求める人間を描いたもう一つのたとえ話。彼のキャラクターだけじゃなく、皆に気づかせてくれる物語だわ。

愛を探しているのは彼だけじゃない。私たち全員がそうだし、探し続けている。そして愛を経験するたびに少しずつ自分について知っていく。それをこの映画は観客に考えてもらおうとしていると思う。それぞれがどんなふうに愛し、それぞれの傷ついた心が自分自身のことを教えてくれる。だからこそ、人間はつながりをもち続けるようにデザインされているの。

これは、孤独について、異種の関係を通してつながりを求める人間を描いたもう一つのたとえ話。彼のキャラクターだけじゃなく、皆に気づかせてくれる物語だわ。愛を探しているのは彼だけじゃない。私たち全員がそうだし、探し続けている。

そして愛を経験するたびに少しずつ自分について知っていく。それをこの映画は観客に考えてもらおうとしていると思う。それぞれがどんなふうに愛し、それぞれの傷ついた心が自分自身のことを教えてくれる。だからこそ、人間はつながりをもち続けるようにデザインされているの。

私のキャラクターもそういう方法で模索する人間の一人。ホアキンを引き付ける人間の女性だけど、必ずしもうまくいくとは限らない。つながりを試みて失敗するの。

スパイク・ジョーンズとの仕事はどうでしたか?

オリヴィア・ワイルド:
スパイクは素晴らしいわ。彼と仕事をした全員が彼の賢さや、楽しい人柄を指摘する。彼がやることには正当な理由がある。マイペースで、信念を曲げない人だわ。

私は、この脇役は、スパイクが必要なパズルのもう一つのピースだから、気に入ったの。だから彼が望む通りに、この物語に役立ち、完ぺきにするために、セオドアがサマンサと恋に落ちるきっかけになるものを作り出したいと思ったの。

彼をこの深い愛に追い込む経験を面白いと思った。だから、物語のために必要な方法でうまくやりたいと思ったわ。それからスパイクと1時間半、読み合わせたけれど、とても楽しかった。そのあとも、きっと最高だと思ったわ。その時点でこれほどいいのだから。

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この物語で伝えたいことは?

オリヴィア・ワイルド:
ことだわ。映画を作っている間、私たち全員がそれをはっきり認識していた。スパイクは初めから明確に言っていたわ。テクノロジーや、未来や、オペレーティングシステムについての物語じゃないと。

彼は、Siri(シリ=iOS向け秘書機能アプリ)が存在するずっと前に脚本を書いたの。発想は、“人がつながりをもつ時、何とつながりをもつのか?”ということ。“それはどんなもの?相手から得るもの?あなた自身について?”そういうつながりとその自然な性質の観察なの。

サマンサについてはどう思いますか?

オリヴィア・ワイルド:
彼女はあなたの理想になるの。あなた自身の経験になる。人々がスカーレットの声に親近感を覚え、彼女が女優だと気づいたとしても、変化するのだと思う。

人が彼女になってほしいものが何であれ、彼女はそれになる。彼女がすでに決まってしまっていたら、人は自分たち自身の彼女を作るのをやめてしまうだろうと思う。だからそこが最高に効果的なの。

スパイクが面白いことを言ってたの、人工知能(AI)は重荷を引きずらないと。それがサマンサを言い表している。彼女は純粋で、それが彼女をもっと理想的なロマンチストにしている。

でも人間とAIの違いは重荷なの。だから、このブラインドデートはセオドアにものすごい苦痛や重荷を運ぶけれど、サマンサは心を開いて、最良のものだけを見て、最高を推測する。それは、人間と、おそらく男性女性にかかわらず、人間とAIの違いなのだと思う。

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『her/世界でひとつの彼女』
6月28日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショ―
http://her.asmik-ace.co.jp/

監督&脚本:スパイク・ジョーンズ
出演:ホアキン・フェニックス エイミー・アダムス ルーニー・マーラ オリヴィア・ワイルド スカーレット・ヨハンソン

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