CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日

EMMA

魔法の香り手帖
リキッドイマジネール シレニス オードパルファン

「狡猾」とは、ずる賢い、悪い人や行動のことを言う。

けもの偏に交わると書く「狡」は、獣がサッと身をかわして逃げる動作を意味し、またけもの偏に「骨」と書く「猾」はずる賢く先回りしてかき乱すことを意味すると言う。私には、彼女の真実が一片とも見えていなかった。

彼女は聖女のように美しく、慈愛に満ちた眼差しと、常に2つに括った柔らかなウェーブした髪と、プラチナ色のフレームの薄い眼鏡に白い肌、眼鏡越しでも、制服のままでも威力を発する美貌を持っていた。大きな声を出しているところは見たことが無い。鈴を震わすカナリヤのような声にうっとりしてしまう。その容姿と声から、人魚の生まれ変わりと言われていた。

神々しくすらあり、とても話しかけられる雰囲気ではなかったため、友人というよりただの同級生という認識だった。「絵麻を守る部隊」のように2年や3年の先輩たちが休み時間ごとに彼女の周囲を取りまき、実際に同級生と話している姿自体をほとんど見たことが無い。取り巻きの中で読書をし続ける絵麻を、私たちは見てみぬふりをせざるを得なかったほどだ。彼女からは透明感のある植物やスパイスの香りがし、窓から吹く海の潮風を相まって、美しい香りのハーモニーを届けていた。

私の通っている高校は、長い歴史の中で大きな変化を迎えようとしている。これまで「女子高」だったわが校は、少子化に伴い学生数が激減。誰が聞きつけたか知らないが、来年度より「共学」へ変更になるとのもっぱらの噂だ。学生の親たちからは猛反発の声があがっていた。「厳しい女子高だから入学させたのに」とか、「寄付金も沢山出しているのに!」というぼやく親もいたそうだ。

生徒の中には「男子生徒が来る」と能天気に喜ぶ者もいたが、明らかに「絵麻を守る部隊」の先輩たちは厭そうにしていた。美しい絵麻を好奇の目に、男子生徒の目にさらしたくないと言っていた。絵麻は少し離れたところで本を読んでいたが、私には何故だか彼女が笑っているように見えた。

その時、ドッドッドッと走り寄る音がし、ガラッと教室の扉が開いた。

「ねぇ!校長先生が殺されたって!それで、犯人が…」

皆がドアに駆け寄る。

「犯人分かってるの?!誰?!」

「あの、それが…うちの担任だって…。」

「東谷が?なんでよ?!」

「詳しくは分からないけど…警察に連れていかれるみたい。」

東谷先生は、30歳くらいの男性教諭だ。赴任して1年くらい、去年は別のクラスの副担任をしていて、4月から私たちのクラスの担任になった。彼にあまり思い入れもないが、何故校長を…?大人しくて他人に興味を持たなそうなタイプで、激情に身を任せるとは思えない。

生徒たちが窓に駆け寄る。私も教室の一番前の窓へ駆け寄った。東谷がパトカーに押し込まれるところが遠くに見えた。生徒たちの中には小さく悲鳴をあげて、へたり込む者もいた。若い男性教諭というだけで、憧れている生徒もちらほらいたのだ。窓に詰め寄せた生徒たちの間を、白いカーテンが風に押されて膨らんでは萎む。その遥か向こうに彼女が見えた。泣いたり、崩れ落ちたり、不安そうに茫然とする女生徒たちと、ゆらゆらゆれるカーテンが、まるでスローモーションのように流れ、その一番向こうで絵麻はゆっくりと顔を上げた。そして私と絵麻の間にある空間のものが全て見えていないかのように、じっと私の目を見て、声を出さずにはじけるような笑顔を見せた。そのことに気づいているのは私だけだった。

リキッドイマジネール ナヴィス オードパルファン

翌週、全生徒が集められ、教頭先生より説明があった。校長は右側頭部を石の入った袋のようなもので殴打された後、首をひねられたとのことだった。東谷先生は「生徒たちを守るためにやった」と言っているらしく、ただそれが何を意味するのかはハッキリしていないそうだ。ことが公になれば、マスコミから追いかけられたり、取材を申し込まれることがあるかもしれないが、はっきりしたことが分からない以上、何も皆さんの口からは話さず「学校を通してください」と答えるよう指示が出された。

校長の仕事は教頭がしばらく代理することになり、私たちの担任は隣のクラスとかけもちで凌ぐことになった。東谷は現場から一切逃亡せず、取り調べにも淡々と答えているそうで、重苦しい雰囲気の日常は、少しずつ空気を取り戻していった。校長が進めていた来年度からの共学は、一旦白紙となり、改めて協議していくと先生たちが話していたらしい。うちの両親は「そんなことがあった学校にそのまま通わせておいていいのか。転校をした方がいいんじゃないか。」と言ったが、厳しい受験を勝ち抜いて入った偏差値の高い高校だけに、様子を見てみようということになった。

普段通り、とは何て虫の良い言葉なのだろうか。クラスの中には、担任が校内で殺人を犯したことを受け止めきれず、過呼吸になりしばらく休むことになったり、転校していく生徒も現れはじめた。私は担任がどうこうというより、あの日の絵麻の笑顔が恐ろしく、その彼女と毎日同じクラスにいることがストレスとなっていった。2か月ほど我慢したが、それでもつらくなり、休みがちになった。両親は共働きのため、朝二人とも外出する。私は一旦学校に行く振りをして、二人が家を出た後、家に戻って休むことを繰り返すようになった。普通なら担任が訪ねてきたり、学校から親に連絡が入るのが当たり前だろう。しかし、この2か月多くの生徒のメンタルや人材不足のケアに必死だった学校は、一切登校しない訳でもない私にまで、手が回っていなかった。

事件が起きて3か月後、学校は文化祭の時期となった。「楽しい学校生活を取り戻そう」と最後の文化祭のために発起した3年生たちが主導し、かろうじて教室展示や出し物、出店が作られた。私は不登校になっていたのでほとんど制作に参加していなかったが、ふと前夜祭くらいなら覗いてみようかなと思い、気まぐれに波に流される小舟のようにふらふらと、学校へ向かった。人がたくさんいるところには行きたくないけれど、何か楽しいことに触れたかったのかもしれない。

前夜祭は、一部の生徒たちが泊まり込んでいると聞いていた。私はまず先生たちに会いに、教員室へ向かった。不登校がちになったこと、改善したいと思っている気持ちを、改めて担任と話しておきたいと思った。教員室はうっすらと灯りがついていた。各教師たちの手元のランプだけが灯っている状態だ。ドアを開けようとしたが鍵が締まっている。しかし小窓から見ると、ほとんど全員がそれぞれのデスクに座っていて、背に持たれていたり、PCに顔を近づけたりしている。オンラインで会議中なのかもしれないと思い、先に教室へ行くことにした。

もう作業を全て終えてしまったのだろうか、他の教室も灯りは灯っているが生徒たちの声がしない。自分のクラスに到着しドアを開けようとした時、微かに開いた隙間から声が聞こえた。そっと覗くと、教室の窓辺に二人だけの影があった。

「先輩、来てくれてありがとう。」

「絵麻のためなら当然よ。何を悩んでいるの?」

「私、あの事件からずっと、学校に居るのが怖いんです。」

「分かるけど、東谷は逮捕されたままだし、大丈夫だよ。」

「もっと大きな事件がおきれば、マスコミもそちらに目が行きますよね?」

「それはそうかもしれないけど…、大きな事件って?」

「うーん、例えば生徒の家が今燃やされようとしているとか。」

「え?な、なに?どういうこと?」

「木製の柵にガソリンが入った瓶がいくつもつけられていて、少し触れば引火するとか。火が出たら家の周り全てを取り囲んで、夜中ですし寝ている家族は皆気づかず、ご両親も妹さんも助からないでしょうね。」

「う、うちのこと言ってるの?嘘でしょ、ねぇ、やめて!なんなのよ!」

「簡単なことでみんな助かるんですよ。先輩がここから飛んでくれればいいんです。」

「飛ぶ?飛び降りろってこと?なんで、なんで私が飛び降りなきゃいけないの?!」

「ご家族を助けたいんですよね?先輩のご両親、そのご先祖さま、皆さんの行ってきた悪いことを、先輩がここで全て精算するんです。精算することで、これから先輩のご家族が皆、幸せに長く続いていくからです。それとも先輩の精算と一緒にご家族ごと精算されますか?」

「やめて…やめてよ。」

崩れ落ちて嗚咽する先輩を、絵麻は恋人かのように抱きしめて立ち上がらせた。

「大丈夫ですよ。先輩のおかげで皆が幸せに暮らせるんです。皆、先輩に感謝しかありません。」

「絵麻…、ありがとう。それで、あの、」

立ち上がり話し始めた瞬間、先輩は窓から外に消えた。絵麻が押した。

私は今見た光景で足が震え、大声を出しそうだったが、グッとこらえて元来た道を下った。教員室だ。こんな事件が起きたのに、黙っている訳にはいかない。転げ落ちるように階段を下り、私は教員室のドアを開けようとした。しかし、やはり鍵がかかっている。先生たちはみんな中にいるというのに!

ぞくっとした。背後からあの香りがしたからだ。潮風のような甘い誘惑の香り。

「ここで、何しているの?」

絵麻の声だ。私は恐ろしくて振り返ることができない。

「しばらく学校に来てなかったから、先生たちに相談に来たんだけど、会議中みたいで鍵が開かないんだよね。」

「そう…。でも鍵なら開くわよ。」

絵麻は手の中に持った鍵を見せ、教員室のドアを開けた。何故彼女が鍵をもっているかなど、私は恐ろしくて考える余地がなかった。開いたドアを蹴破るように入り、PCに向かって猫背に座る現担任のデスクへ走った。

「先生!お話が…!」

先生はゆっくり椅子の左側に崩れ落ちていった。私は驚いて仰向けに転んだ。先生の顔は青白く、口の横から血が垂れている。目の中に光はなく、もう生きていないことは明白だった。

「話しかけても無駄よ。聞いてもらうだけなら、構わないけれど。」

パッと教員室全体の灯りがついた。私が声が出ない。おなかの底から叫びたいのに、声が一切出ない。デスクライトだけで良く見えなかった。先生たちは全員死んでいる。

「死の教員室だわ。」

「な、なんで?え、え、え、絵麻がやったの?」

私はガタガタ震えながら言った。

「犯人たちは、校舎の外に重なっているわ。」

「重なっている…?」

さっき見た光景を思い出した。先輩を窓の外に落としたのは絵麻だ。他にも外に突き落としたということだろうか。

「私、絵麻が突き落としたの見たわ。」

彼女からじっと目を離さず、そう言った。

「さっきの見てたんだ。あれは最後の仕上げ。先輩たちには、先生全員に眠ってもらって、起きて慌てたらもう文化祭の準備が完全に出来ていたサプライズがあったら楽しいなって言っただけ。」

「それなら、先生たちはみんな眠っているだけなの?私には死んでいるように見えるけど。」

「知らないわ。もしかしたら、先輩たちが先生に渡したお菓子に毒が入っていたのかも。」

「そんなの変よ。先生たちが皆座った状態で、”いっせいに”お菓子を食べるはずがない。」

「でも実際に、こうやって皆座っているじゃない。」

絵麻は空いたデスクに座り、椅子をくるくると回す。彼女は人魚なんかじゃない、船員もろとも船を転覆させる、恐ろしい怪物クラーケンだ。異様なほど静まった教員室は、人間と樹木と、荒れ狂う海のような匂いがしている。

先輩たちが睡眠薬入りのお菓子を配ったのは確かなのかもしれない。例えば、明日の文化祭の打ち合わせ中にそれを皆で食べたとしたら、確かに皆、徐々に眠ってしまっただろう。殺傷能力があったとは思えない。一口食べて死に至るようなものは、誰かが食べれば効果が明白過ぎて、全員が食べる段階に進まないからだ。

絵麻は先輩たちに、眠った教員全員を各自のデスクに座らせたところで、先輩たちにはあのお菓子が実は毒入りだったと言ったに違いない。大量殺人を行ってしまったと勘違いした先輩たちは、精神状態に混乱をきたした。

「先輩たちが校舎の外に重なっているって本当?見てきていい?」

「えぇ。案内するわ。」

すっかり夜が更けた校舎の外を、建物に沿って歩く。絵麻が先輩を突き落とした現場を見ている私は、命が狙われるかもしれない。絵麻に先に歩かせ、背後をとられないようにした。

左に折れたところで私はギョッと足を止めた。絵麻の先に、10人くらいの生徒が小さな丘のように重なっていた。暗くて全員とも顔が見えないが、先ほど突き落とされた先輩もいるだろう。5Fから落ちたのだ。どのくらい、まだ息があるかも分からない。

「みんな、絵麻が突き落としたの?」

「違うわよ。私は先生たちが眠ってしまった後、先輩たち一人ずつ、私の教室に来てもらって一人一人と丁寧に話しただけよ。」

「あなた、洗脳しているように見えたわ。」

「洗脳じゃないわ。ただ話をしただけ。そしたら、自ら窓から飛んでしまった人が多かったの。」

「最後の先輩は、なかなか自分から飛ばないから突き落としたの?」

「いいえ、落ちそうになったから手を伸ばしたけど間に合わなかったの。」

「どこまでも自分は手を下していないって言い張るつもりね。あんたみたいなのを、狡猾って言うのよ。ずる賢い奴のこと。でもなんで、こんなことしたわけ?なんか嫌な想いでもしたの?」

「…共学になんてしようとしたからよ。」

「まさか…校長もあんたが?」

「犯人は東谷よ。」

「絵麻が裏で東谷を操作してたんでしょ。」

「操作なんて…私はいつも自分の望みを言っているだけ。共学になんてなったら、沢山男の子が増えて先生とは会う時間がなくなるからイヤだなって。そう言っただけよ。みんな、いつも私の望みを叶えよう叶えようと必死になりすぎるの。でも、あなたは私の望みを叶えてくれないわよね?そんなに睨みつけて、無理よね。じゃあ、私が自分で望みを叶えるしかないわよね。昔からの方法で。」

その瞬間、私は右の側頭部に強い打撃を感じて、地面に崩れ落ちた。絵麻の両足が見えたが、そのまま意識は遠のいていった…

リキッドイマジネール シレニス オードパルファン

目が覚めると病院のベッドだった。ずっと付き添ってくれていた母は、私が目覚めたことを泣いて喜び、仕事先の父もすぐに駆けつけてくれた。少し意識もはっきりしてきたということで、警察の事情聴取を受け、現在どうなっているのかも教えてもらった。

気絶した私が発見されたのは、先輩たちが飛び降りて重なっていた場所だそうだ。おそらく絵麻が私の頭を殴り、そこに一緒に置いたのだと思う。最後に飛び降りた一人が一命をとりとめていた人が、頭は打っていたが奇跡的に歩けたため、夜明けにそこを何とか抜け出し110番をしたため、警察が来たそうだ。

教頭含む教員室の11名は死亡。胃から睡眠薬の成分が出たが致死量ではなく、首に注射痕が全員あったそうだ。おそらく先輩方が出したお菓子で、教師たちが全員眠ったところで、先輩方はそれぞれのデスクに教師たちを移動させるよう絵麻に仕向けられた。その後、先輩たちを教室まで行かせてから、絵麻が全教師の首に毒物を注射していったのかもしれない。

先生たちが死んだ様子を先輩たちに見せ、その後は、一人一人教室で言葉巧みにマインドコントロールをし、飛び降りさせたか突き落とした。同じ場所から突き落としたことで、クッションとなり命が助かった人がいたのだから皮肉な話だ。

「絵麻は…逮捕されたんですよね?」

「絵麻?」

「今回の首謀者です。すべて絵麻がやったことです。」

警察は母の方を少し見ると、頷いた。私は今回の事件、そして校長の事件ですら絵麻の仕組んだことだったと全てを打ち明けた。これで絵麻が逮捕されるなら、少し安心できる。

「お話は分かりました。絵麻さんは生きていますので、こちらでも改めて調べてみます。またお時間ください。」

そう言うと、警察は帰っていった。しばらくして怪我の状態が良くなったので、心身の疲れやトラウマにしないためということで別の病院に移り、そこから警察の聞き取りにも協力するようにした。

数か月経ち、私はある時退屈して病室を抜け出し、病院の外来受付の方をこっそりまわってみた。そこにあった週刊誌に目がとまった。

【前代未聞の凄惨な犯行!教師11名、生徒9名死亡、10代の犯行に世界が激震。その高校が廃校となった一部始終。】

こ、これは、絵麻の起こした事件じゃないか。え?マスコミが記事にできるほど騒がれているの?他の生徒たちはどうなったんだろう…。なぜ私は未だに学校の人と誰も会えないの?急にいろいろな疑問が沸き起こり、私は週刊誌を開いてみた。

読み終わった私は、その場に倒れ、それから意識が戻ることは無かった。脳が、もう何も考えたくなかったのだと思う。ただ、それだけ。

<週刊誌の記事>

2022年、10月某日。●□県の海辺近く風光明媚な土地〇×市にある●●高校にて起きた、前代未聞の事件に世間は未だ動揺を隠せずにいる。当時、高校一年生だったAさんは、生徒数が減少していたため共学に変更しようとしていた□□校長を恨み、同年7月に教員〇〇氏を焚きつけ、殺人を起こさせた。その際、大勢のマスコミが押し寄せ、生徒にも校門の外で多くのインタビューがなされたことから、Aは自分にマスコミの興味が向かなかったことに腹を立て、もっと自分に世間が注目するにはどうしたら良いか、もっと大きな事件、これまで日本で起きたことのないような事件を起こせば注目されるのではと考えた。

Aはクラスで配られた清涼飲料水に強い眩暈を引き起こす薬物を混入させ、それを飲んだ9名の女生徒が意識朦朧となった。同時に、睡眠薬を大量に混入した菓子を文化祭前日の夜、教員たちが会合時に空腹の時間を狙って紛れ込ませ、教員たちが全員食し眠ったところを空気注射を行い、死亡させた。

またAはその罪をなすりつけようと、9名の女生徒を教室のあった5階より一人ずつ転落させた。自身は最後にその上に飛び降り、自らも突き落とされたかのように偽装した。Aは明け方、自ら110番している。

その後の調べで、Aは「絵麻」という名前を頻繁に口にし、全ては絵麻が計画し、実行したと話している。しかしながら、生徒の中に絵麻という人物は一人もおらず、またAは絵麻に頭を殴られて気を失ったと言っているが、実際は最後にAが飛び降りた際に頭を怪我しており、110番をしたのもA本人であったため、警察は「絵麻」というのはAが見ている架空の人物であると見ている。最初から絵麻という人物はおらず、Aが精神に異常をきたし生み出した人物であり、Aには絵麻が自分とは別の人間として見えており、Aは絵麻に怯え、行いを正そうとしていたとすら考えられる。

警察は、心神耗弱状態と判断し、病院での治療を優先的に行う。また同じ場所で学校生活を続けられないとする生徒が続出したため、県と市は●●高校を閉鎖し、在籍生徒は全て、いくつかの他校へ振り分けた。現在同校は、立ち入り禁止となっている。


【掲載商品】
■リキッドイマジネール
「シレニス オードパルファン」
「ナヴィス オードパルファン」
「アビシス オードパルファン」
(各100mL 各¥27,500)
ART EAU(アールオー)
TEL:090-4093-1006
https://www.arteau.jp

美容ジャーナリスト香水ジャーナリストYUKIRIN
ナチュラルコスメとフレグランスのエキスパートとして、
「香りで選ぶナチュラルスキンケア」や、「香りとメイクのコーディネート」など提案する他、香りから着想される短篇小説を連載中。

媒体での執筆・連載の他、化粧品のディレクション、イベントプロデュース、ブランドコンサルティングなど幅広く活動している。
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