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私のごきげんな毎日

2021年映画・ドラマ マイ・ベスト3

シネマキアート

今年最後のコラムでは、2021年映画・ドラマのマイ・ベスト3を紹介したいと思います。

2021年映画・ドラマ マイ・ベスト3

今年も映画館や試写室にあまり足を運ぶことができず、自宅で配信作品を観る機会が多かった一年でした。では、発表します!

2020年映画マイ・ベスト3はこちらからチェック!

第1位『クイーンズ・ギャンビット』

クイーンズ・ギャンビット

(※配信開始は2020年ですが、昨年の年末から今年の年始にかけて一気見したので、今年のランキングに入れました)

孤独感や依存症に悩まされながらも、男性優位のチェス界に年端もいかない少女ベス(アニャ・テイラー=ジョイ)がのし上がっていく様が痛快。ラストはちょっときれいすぎる終わり方ですが、あの爽快な気持ちが忘れられず、一位に選出しました。

また本作出演後のアニャの活躍が凄まじく、ハリウッド版映画『スーパーマリオ』(2022年12月公開予定)のピーチ姫役や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)の前日譚映画『フュリオサ(原題)』(2023公開予定)の若き日のフュリオサ役に抜擢。とても楽しみです。

第2位『都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-』

都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-

巨匠マーティン・スコセッシが、御歳70のニューヨーカー、フラン・レボウィッツの視点を通して「ニューヨーク」を紐解くドキュメンタリー。スコセッシ監督がレボウィッツにニューヨークや文化、お金などについてインタビュー。どのテーマでもレボウィッツ節が炸裂し、ユーモアたっぷりの弁舌と潔い生き方に魅了されました。また彼女が喋る度にスコセッシ監督が大爆笑している様子が微笑ましかったです。

第3位『Sweet Home -俺と世界の絶望-』

Sweet Home -俺と世界の絶望-

(※配信開始は2020年ですが、昨年の年末から今年の年始にかけて一気見したので、今年のランキングに入れました)

韓国ドラマに最初にどハマりしたのが本作。家族を事故で亡くし、生きる気力を失った引きこもりの高校生チャ・ヒョンス(ソン・ガン)が、新しい生活のため引っ越した先の集合住宅で、人間が姿を変えたクリーチャーと生死をかけて戦う物語。スリリングかつスピーディな展開、そしてソン・ガンくんの魅力によって見事に“沼”に落ちました。第2シーズンが待ち遠しいです。

相変わらず恋愛ものの韓国ドラマはあまり観ないのですが、本作に続いて『ヴィンチェンツォ』『D.P. -脱走兵追跡官-』『マイネーム: 偽りと復讐』『調査官ク・ギョンイ』も一気見&ハマりました。

+1『マトリックス レザレクションズ』

https://wwws.warnerbros.co.jp/matrix-movie/

ランキングが配信作品ばかりになってしまったので、今年一番心に残った映画『マトリックス レザレクションズ』を紹介します。私は年5回のペースで、生涯で一番リピートして観ている映画が『マトリックス』(1999)です。現実と仮想世界で人間と機械の闘いを描いた三部作から18年ぶりの続編が誕生。1作目のデジャヴのように再び覚醒したネオ(キアヌ・リーブス)がトリニティー(キャリー=アン・モス)を救うために新たな闘いに身を投じます。現在、賛否両論を呼んでいますが、私は原点回帰したネオとトリニティーのラブストーリーに大興奮! またあの世界に連れて行ってくれたラナ・ウォシャウスキー監督に感謝しかありません。過去作の予習が必要な作品ではありますが、映画史に刻まれた作品の“復活”を観届けてほしいです。

最後に2022年公開予定の期待作。まずは公開が2年延期となっていた2作品、1986年公開のトム・クルーズの出世作『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』(2022年5月27日公開予定)、ウェス・アンダーソン監督最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2022年1月28日公開予定)が今年こそ公開となりそうです。そして、クリント・イーストウッド監督・主演・製作最新作『クライ・マッチョ』(2022年1月14日公開予定)、ギレルモ・デル・トロ監督のサスペンス・スリラー『ナイトメア・アリー』(2022年2月25日公開予定)、スティーヴン・スピルバーグ監督・製作でミュージカル「ウエスト・サイド物語」をリメイクする『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年2月11日公開予定)など巨匠たちの新作も続々と公開されます。

配信では、やはり一番気になるのは『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998〜2006)の続編となる新シリーズ『And Just Like That…(原題)』。日本では明日2021年12月29日よりU-NEXTにて配信開始です。そして、人気SFホラー『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4(2022年夏配信予定)やタブーに挑戦する社会派ドラマ『新聞記者』(2022年1月13日配信予定)などNetflixオリジナルシリーズも見逃せません。

来年も素晴らしい映画やドラマとの出会いがありますように。

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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