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私のごきげんな毎日

ザ・クラウン

シネマキアート
ザ・クラウン

英国女王エリザベス2世の半生を描くNetflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』。本作は史実に基づいたフィクションドラマで、世界中で大ヒットしています。前々から気になっていたものの、現在シーズン4(計40話)まで配信されていて、なかなか重い腰が上がらない状態でした。が、今年3月に放映されたメーガン妃とヘンリー王子のインタビューやこちらの記事(王子様との結婚は幸せ? 話題のシーズン4だけでも観てほしい、英国王室の大河ドラマ「ザ・クラウン」)の編集を担当することになり、シーズン1〜3をぶっ飛ばして、現代に近い最新のシーズン4から観始めることにしました。

本作ではロイヤルファミリーの年齢や見た目に応じて、主要キャストを2シーズン毎に入れ替えています。エリザベス女王をオリヴィア・コールマン、フィリップ殿下をトビアス・メンジーズ、チャールズ皇太子をジョシュ・オコナー、そしてシーズン4からはダイアナ元妃をエマ・コリン、“鉄の女”マーガレット・サッチャーをジリアン・アンダーソンが熱演。瓜二つです!

シーズン4では、1970年代から80年代までの英国の様子が描かれています。英国初の女性首相となったサッチャー首相就任から失脚まで、マウントバッテン卿(フィリップ殿下の叔父)の暗殺、エリザベス女王の寝室で起きた衝撃の「侵入事件」などの歴史的な出来事のエピソードも。

そして、見どころはなんといってもダイアナ元妃の初登場と、チャールズ皇太子との波乱万丈の結婚生活。今年のゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の主演女優賞を受賞したエマ・コリンによる、ダイアナ元妃のビジュアル再現度がかなり高いゆえに、これが“史実に基づいたフィクション”ということを忘れて見入ってしまいます。世界中の人に愛されながら、たったひとりの人、夫チャールズ皇太子に愛されないことに胸が痛みました。ちなみ同ゴールデン・グローブ賞ではエマの他に、作品賞、主演男優賞(ジョシュ・オコナー)、助演女優賞(ジリアン・アンダーソン)も受賞。

現在、『ザ・クラウン』はシーズン6で完結することが発表されています。次回シーズン5は1990年代前半が、シーズン6は90年代後半が描かれるとの噂。主要キャストもまた一新され、エリザベス女王をイメルダ・スタウントン、フィリップ殿下をジョナサン・プライス、ダイアナ元妃をエリザベス・デビッキ、チャールズ皇太子をドミニク・ウェストが引き継ぐ予定。私はすっかりハマってしまったので、次回作の配信までに、ぶっ飛ばしたシーズン1〜3も網羅して、英国の歴史について学ぼうと思います。

『ザ・クラウン』
Netflixにて独占配信中
https://www.netflix.com/title/80025678

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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