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私のごきげんな毎日

トリコロル・パリのエッセイ本『フランスの小さくて温かな暮らし 365日』

おフランスかぶれのうたかたの日々
フランスの小さくて温かな暮らし365日 〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜

パリ&フランスの情報サイト「トリコロル・パリ」。

私がトリコロル・パリの大ファンだということはこちらの連載でも何度かご紹介してきました。主催の荻野さん、桜井さんのフィルターを通して見るパリの景色が本当に大好きなんです。

おふたりの最新著書は、トリコロル・パリとして初のエッセイ本。
先日3月5日に発売されたばかりの『フランスの小さくて温かな暮らし365日 〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜』、早速読んでみました。

フランスの小さくて温かな暮らし365日 〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜

365日、1日1ページのエッセイが綴られているので、まずその厚さにびっくり。
日めくりカレンダーのように、その日の日付のページをじっくり味わうように1日1ページずつ読み進めよう…なんて思っていたのですが、読み始めたら止まらなくなってしまい一気に読了しました。

なんでも、3年ほど時間をかけて書き上げたのだとか。
読んでいると、すごく丁寧にテーマを選定されて、どれだけ丁寧に言葉を紡いでこられたのかが伝わってきました。

私はもうフランスへは何十回と旅しているのですが、どうもフランスには感動の免疫ができなくて。
行くたびに感動し、大興奮でアドレナリンを大放出して、旅の回数を重ねれば重ねるほどにフランスを好きになってしまうのです。
そんな私でさえ20年前に感じた喜びや感動などの感覚が薄れてしまうこともあるんですが、トリコロル・パリのお二人は20年もフランスに住んでいらっしゃるにも関わらず、まったくその感覚を色褪せることなく描いていらっしゃるので、読み進めながら心に響きまくりました。

フランスでは、お店に入るときに「Bonjour!」(こんにちは)とお客さんもお店の店員さんに向かって挨拶し、お店をでるときにも「Merci, au revoir.」(ありがとう、さようなら)というように挨拶をします。
この習慣って、最初に旅していた頃はすごく感動したんですよね。日本でレジ打ちのアルバイトをしていた頃にお客様から「ありがとう」て言われたことなんてほとんどなかったですし、そもそも日本にはない習慣だったので、「フランスってなんて素敵な国なんだろう!」と感動したものです。「Bonne journée!」(良い1日を!)って挨拶をお客さんも店員さんと交わし合うって、素敵ですよね。
でも幾度となく旅すると、その習慣が「普通のこと」になってしまって、感動が希薄されてしまっていたことに気づきました。

そんな、些細なことだけれども忘れてかけていた、「フランスのワクワクポイント」も散りばめられています。(「挨拶」のページは4月11日の分!)

フランスの小さくて温かな暮らし365日 〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜

私は旅するときはおのぼりさん全開で、上れるスポットならなんでも上って、高いところからパリを眺めるのが大好きなんで、そういう「旅の恥はなんちゃら」なポイントもしっかり捉えているのもうれしい。
もちろん「フランス人はそんなことしない」「本当のパリジェンヌはそんなとこ行かない」なんて在仏マウンティングを取るなんてことは、一切ありません!
おふたりはフランスの嫌な面も汚い部分もたくさん見てきているはずなのに、旅行者目線に寄り添うような観点でパリの切り取り方ができるのは、本当に魅力的です。

フランスの小さくて温かな暮らし365日 〜大切なことに気づかせてくれる日々のヒント〜

今はまだ旅行どころか短期留学(ビザなしの入国)すらできない状況ですが、このエッセイと共に、将来のフランス移住計画を思い描きながら過ごそうと思います…!

自由国民社のホームページでは、4月の分のページの試し読みができます
https://jiyu.tameshiyo.me/9784426126889

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