2019年1月26日、ミシェル・ルグランが亡くなりました。
『女は女である』『はなればなれに』(ジャン=リュック・ゴダール)、『愛と哀しみのボレロ』『レ・ミゼラブル』(クロード・ルルーシュ)など、数々の映画音楽を手掛けてきました。
中でもジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』『ロバと王女』は世界的に人気があり、『ラ・ラ・ランド』などの作品にも影響を与えたほど。
かくいう私もミシェル・ルグランの大ファン。
昨年の来日コンサートでも、彼の演奏を目の前に見ているだけに、訃報を聞いたときには泣き叫び、その場に崩れ落ちてしまいました。
今年の夏には、彼が眠るパリのペール・ラシェーズ墓地へと行ってきました。
お墓はまだ石で覆われていませんでした。
妻であるマチャ・メリルはまだご健在なのですが、ルグランと並んで名前がありました。
将来二人で一緒に眠るのでしょう。
『ロシュフォールの恋人たち』ロケ地巡り
そして『ロシュフォールの恋人たち』の舞台であるロシュフォールの街にも行ってきました。パリ・モンパルナス駅からTGV(新幹線)で約3時間、ラ・ロシェル駅で乗り換え、そこから約30分。駅の目の前には、フランソワーズ・ドルレアックの名前がついたPlace Françoise Dorleac があります。
オープニングの舞台「運搬橋」
オープニング、キャラバンの到着のときの舞台になっているのが「運搬橋」(Pont Transbordeur de Martrou)。
想像していたよりも数倍大きかったです!!
運搬橋は市の中心地から少し離れていますが、ロシュフォール観光局近くからバスが出ています。
バスはロシュフォール市内1時間乗り放題で1.1€(2019年7月時点)。
心震えるエンディング ジャック・ドゥミ通り
距離的には運搬橋を渡ってすぐなのですが、私が行ったときは工事中だったので、バスに乗って迂回。
エンディングで、デルフィーヌが乗るトラックをマクサンスがヒッチハイクで止めるシーン。あの通りは、後に「ジャック・ドゥミ通り」と名づけられました。
メインの舞台「コルベール広場」
ロシュフォール観光局は市の中心にあります。
映画関連グッズはあまり売られていませんでしたが、パンフレットなどここでしか手に入らないものもあります。
その観光局から徒歩3分ほどのところに、映画のメインの舞台「コルベール広場」があります。
映画が公開された50年前からはだいぶ変わってしまったけれども、確かにあの広場です!
50年前、映画の中ではこの噴水はありませんでした。
映画ではカフェはひとつのみでしたが、現在はふたつ。
その他にも「バラバラ殺人事件の現場」や「ムッシュー・ダムの楽器屋」などなど…映画に出てくるすべてのシーンが、このロシュフォールの街にあります!!
運搬橋以外はすべて徒歩圏内で見て回ることができます。
パリからは距離があるので、せめて一泊して巡礼するのがおすすめです。
ブログにて詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください♡
3月には『5時から7時までのクレオ』のアニエス・ヴァルダも天国へ旅立たれました。
きっと今頃、空の上でジャック・ドゥミやミシェル・ルグランと一緒に素敵な作品を作っていることでしょう。