大正浪漫少女漫画の金字塔であり我が青春漫画「はいからさんが通る」が、(原作者の)大和和紀先生画業50周年を記念して劇場版アニメが前後編二部作で公開されます。劇場版アニメになると知った3月、現代風タッチのビジュアルを観て不安を覚えた5月、そしてついに劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』を観てきました。
私は小学生の時にテレビアニメの再放送で“はいからさん”にハマり、原作漫画を買い、南野陽子さん主演の実写映画を劇場で観て(ちなみに同時上映は「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲」だったなw)……と、私にとって思い入れが強い作品です。大好きな作品ということもあって、ハードルを高くして観てきたのですが、とても楽しめました! 同世代の“はいからさん”ファンの方々安心して観てください。“はいからさん”を知らない若い世代の方々絶対に観てください。
時は大正。女学校に通う17歳の花村紅緒(CV:早見沙織)は、いつも明るくケンカっ早いところのあるじゃじゃ馬娘。親友の環(CV:瀬戸麻沙美)とともに楽しい学園生活を送り、恋も結婚相手も自分で選びたいと思っている。そんなはいから娘が出会ったのは、笑い上戸なイケメン、伊集院忍少尉(CV:宮野真守)。実は彼が祖父母の時代から決められていた許婚であることを知った紅緒は、それに反発。愛のない結婚を阻止しようと、幼馴染の蘭丸(CV:梶 裕貴)と奮闘して騒動を巻き起こすが、少しずつ少尉に心惹かれていく……。
まず、不安だったビジュアルは観ていると気にならなくなり、声優はぴったりだったと思います。そして何より良かった気付きがたくさんありました。原作者の大和和紀先生がきっちり監修されていること、原作のストーリーを最後まで用いて描く構想になっていること、ナレーションがTVアニメで少尉の声を演じていた森功至さんだったこと、テレビアニメでお馴染みのあの主題歌が挿入歌として使われていること(イントロが流れるとテンションMAXに)、竹内まりやさん作詞・作曲の主題歌「夢の果てまで」が昭和歌謡調のいい曲で作品に合っていること、ギャグ要素や少尉が笑い上戸など細かい設定が残っていることなど、原作や昔からのファンへの愛情が感じられました。前編のラストが駆け足だったのが若干気になりますが、アニメでは描かれなかった原作のラストパートまでを描き切るという後編に期待したいです。続きが早く観たい!
時代を超えて愛されてきた名作「はいからさんが通る」。劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』で、紅緒と少尉の恋の行方をキュンキュンしながら見届けて!
劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』
2017年11月11日(土)全国公開
劇場版『はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』
2018年公開予定
haikarasan.net
(C)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会