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【レシピ】今が旬!鱈の三平汁でカラダにやさしく

足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯

鱈の三平汁

先日、「あけましておめでとうございます」とご挨拶をしたのに、あっと言う間に2月に入りました。昨日は暦の上では立春でしたが、1年で一番寒いのがこの時期ですね。

わたしは昨日、娘とわたしのお雛様を飾りました。寒い中のお雛様は、どこかで春の訪れを知らせてくれているような気持ちになります。こちらをお読みくださっている現役のお嬢様方、昔のお嬢様方…。お幸せな毎日でありますように。

今日は旬の素材「鱈」を使った三平汁をご紹介します。

松前藩のお殿様が狩りに出てお腹が空き、漁師の斉藤三平の家で食事を頼んだところ、ありあわせのもので仕立てた汁が、お気に召したところから三平汁と呼ばれるようになったという説。
蝦夷地の開拓に渡った南部藩家臣の斉藤三平が、後に津軽の海を超えてやってきた人たちに対して、奥尻島で振舞った汁を元祖とする説。
三平汁 – Wikipedia

いずれにしても、北海道の郷土料理です。鮭(さけ)、鰊(にしん)、鱈(たら)などの魚の塩引きまたは糠漬け(糠ニシン)を大根、人参、じゃが芋などと一緒に煮た、お塩仕立てのお汁です。寒いこの時期、多めに作って熱々をフーフーしながらどうぞ。

鱈の三平汁

材料と分量(2人分)
鱈の切り身(冷凍鱈でも良い) 2切れ
大根 合わせて250〜300g
人参
ジャガイモ
白菜
長ねぎ 5㎝
昆布のだし汁 3カップ
適宜
大さじ1
作り方
1.鱈は食べやすい大きさに切り、お酒を振りかけておく。大根、人参はいちょう切り、じゃが芋は皮をむいて2~3等分に切っておく。長ねぎは小口切り。
2.水に昆布を入れて(なかったら少々の顆粒だしでも良い)じゃが芋、大根、人参を入れて火にかける。煮立ったら鱈を入れ、再び煮立ったら弱火にして、じゃが芋が煮えたら出来上がり。
3.鱈の塩加減でお汁の味を調節してください。
4.お碗に盛り、長ねぎの小口切りをのせていただく。

みんなの体にやさしい鱈

さっぱりとした白身魚のたらは、『鱈』と書くように寒い雪の頃が美味しい、真冬が旬のお魚です。
ご紹介した三平汁には、活きの良い鱈が手に入ったら、何でもかんでもお汁に入れて、全部食べられると言うほどのお魚です。
鱈の白子は「たち」と言う、本当に美味しいものです。

普段は小さい鱈の胃も、満腹になるとその何倍にもなり、そのようなところから「たらふく食べる」と言う言葉が生まれたそうです。
さっぱりとしたお味なのに、グルタミン酸やイノシン酸が豊富なので旨みもたっぷり。しかも、高たんぱくで低脂肪だから、みんなの体にやさしい食材です。
• 消化吸収がよく、やさしいお味 → 赤ちゃんやご高齢の方に
• 胃腸を温め血行を良くしてくれます → 冷え性、風邪気味、お疲れ気味の方に
• 低カロリー → ダイエット中や生活習慣病が気になる方に

くせのないお魚なので、どんなお料理も使いやすい優れもの…旬の鱈を味わってみてください。

料理家足立洋子(あだちひろこ)
1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。

会員数2万人の「全国友の会」において40年来、食の講師をつとめる。

NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
近年はNHK北海道の「ひるナマ!北海道」に定期的に出演。
また、全国各地にて料理講習会・講演会を行なっている。

新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』シリーズは13万部を超え、2022年3月10日に婦人之友社から『つくる人も、食べる人も 幸せな おべんとう』を発売。
『ひとりぶんのおうちご飯(講談社)』『どんぶり+もう一品(マガジンハウス)』『めんどくさいがなくなる台所(SBクリエイティブ)』他、著書多数。

雑誌などへのレシピ提供のほか、商品開発などにも携わっている。

2013年よりCheRish Brun.にて月に2回、2017年より『苫小牧民報』にて月1回連載中。
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