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私のごきげんな毎日

ワイルド・スピード SKY MISSION

シネマキアート
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今回は、私が心から愛するシリーズの第7弾となる最新作『ワイルド・スピード SKY MISSION』を紹介したいと思います。女性の皆さんに声を大にして言いたいのですが、これ“ただの走り屋の映画”ではないんですよ。車に関心がない方でも十分楽しむことができる、これぞ“That’s Entertainment!”です。15年続いているこのシリーズの魅力は、毎回これでもかという予想を上回るカーアクション以外に、感情移入できるアツいキャラクター、ドラマティックなストーリー、陽気な音楽、そして観た後の爽快感です。

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それらは今回も健在。主人公のドミニク(ヴィン・ディーゼル)、相棒のブライアン(ポール・ウォーカー)、妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)、恋人のレティ(ミシェル・ロドリゲス)らドミニク・ファミリーが、6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』で、ショウ弟(ルーク・エヴァンス←いまいちラスボス感がなかった…)率いる国際犯罪組織を壊滅させ、その復讐に燃えるショウ兄(ジェイソン・ステイサム←満を持してキター!)を迎え撃つストーリー。初っ端のジェイソンとのド派手肉弾戦に始まり、3,500メートル高度からのリアルダイブやドバイの高層ビルジャンプ、そして家族愛からの故ポールへのトリビュート映像(涙涙涙!)で終わる展開が本当に素晴らしいのです。

また、ご存知の方も多いと思いますが、2013年11月にポール・ウォーカーが交通事故で他界しました。当時私は悲しみのあまり、この記事を震えながら書いたのを覚えています。他界前にポールの主要なシーンを撮り終えていたので、残りの未撮影のシーンの代役を彼の実弟ケイレブ・ウォーカーとコディ・ウォーカーが務めて完成しました。ポールの表情をCGで加工しているので、どのシーンが代役なのかわからないくらい違和感のない出来栄えになっています。また、ラストシーンでブライアンが乗っていた白いスープラはポールの愛車だったそうですよ。

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今回で7作目となる「ワイルド・スピード」シリーズですが、1作目から観るとなるとハードルが高いので(もしもご覧になる時の時系列は、1→2→4→5→6→3作目)、それが難しい方は4作目から(3作目は観る必要なし)、それも難しい方は6作目のみでも。でも冒頭で少し前回までのあらすじ説明もあるので、正直『ワイルド・スピード SKY MISSION』から観ても大丈夫です。ただ、これを観たらきっと過去作が観たくなると思いますが。

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私はこのシリーズは毎回完成披露試写会で拝見しているのですが、気分を高めるために、その数日前から1作目〜前作までを全部見返して臨んでいます。このシリーズを観ていつも思うのが、映画を観た後にまたすぐに観たくなるんです、毎回何度も。不思議。また、「1作目は面白かったけど、2作目以降は残念だね」という映画が多いなか、面白さが続いて興行収入が右肩上がりという、こんなによく出来たシリーズものはなかなかないですから! 今回も全米での興行収入は4週連続首位で、歴代映画興行収入成績でも『アナと雪の女王』(12億7,000万ドル)を抜いて、歴代5位になったとのこと。私のなかでは『アナ雪』の評価は普通だったので、当然の結果だと思います。

そして、うれしいニュースがもうひとつ。主演兼プロデューサーを務めるヴィンが、シリーズ第8弾の舞台がニューヨークで、2017年4月に全米公開予定だと明かしました。最初はポール目的で観ていた私ですが、こうなりゃもうどこまでも付いていく所存です。でも、今回唯一期待はずれだったのが、(このシリーズではお約束の)セレブのカメオ出演。前回がリタ・オラだったので、今回はリアーナ(前回降板)かテイラー・スウィフトかと思っていたら、あのお騒がせラッパー…。誰がどのシーンに登場するのかは、劇場でチェックしてみてください。そして、次回はもっとサプライズなセレブのカメオ出演と、いつも通りの面白さを期待しています!

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ルド・スピード SKY MISSION
全国大ヒット上映中
wildspeed-official.jp
(C) 2014 Universal Pictures

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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