シネマキアート

マジック・イン・ムーンライト

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まもなくゴールデンウィークですが、今回は連休にぴったりのウキウキした気持ちになれるロマンティック・コメディ映画をご紹介します。それは、ウディ・アレン監督の新作『マジック・イン・ムーンライト』です。

作品の舞台となるのは、1920年代の紺碧の海と美しい庭園が広がる南仏のリゾート地(ああ、もうこの舞台設定だけで心躍りますよね!)。他人を騙し、騙されまいとする皮肉屋の人気マジシャンのスタンリー(コリン・ファース)と、他人の心を見透かし、見透かされまいとする占い師のソフィ(エマ・ストーン)との、対照的な男女の恋のかけひきをユーモア満載で映し出しています。

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近年のウディ・アレン監督作で私が好きなのは、ケイト・ブランシェット主演の『ブルージャスミン』(13)とオーウェン・ウィルソン主演の『ミッドナイト・イン・パリ』(11)です。これらほどのインパクトはないものの、往年のスクリューボール・コメディよろしくの小粋なハッピーエンド映画は、どんな気分の時でも、誰と一緒に観るのでもライトに観ることができて好きです。

言わずもがな、彼の映画は独特のコミカルな雰囲気とおしゃれな音楽と衣裳、そして皮肉な長台詞が特徴です。個人的な好みの問題かもしれませんが、本作のコリンといい、『ミッドナイト〜』のオーウェンいい、ウディ節のちょっと理屈っぽい台詞でも、監督以外の俳優が言うと可愛く思えて、すんなり心に入ってくるんですよね。不思議。監督の思惑通りなんだろうけど。

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また、私は古着テイストのワンピースが好きなのですが、今回登場する衣裳はほとんどが当時のオリジナルで、エマの衣裳が本当にキュートなのです。それだけでなく、ファンタジーを信じる人は白やパステル、疑う人は黒やダークカラーの衣裳を着せているそうで、どこまでもニクイ演出をしますね。

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エマといえば、昨年、ヒロインを務める『アメイジング スパイダーマン2』のPR来日の際にインタビューしたのですが、イメージ通りの内面から溢れ出るチャーミングさと、それに似合わない低いハスキーボイスを目の当たりにし、益々好きになりました。そんなエマを監督もお気に召したようで、次回作『Irrational Man(原題)』(7月24日全米公開)でも起用しています。過去作のミューズ女優のダイアン・キートンやスカーレット・ヨハンソンのように当分重用することになるかも。

それにしても、今年で御年80歳を迎えるウディ・アレン監督のアイデアはどこまで続くのでしょうか。私はこれからも監督が世に出すものすべてを楽しみに観たいと思います。

ック・イン・ムーンライト
全国公開中
magicinmoonlight.jp
Photo: Jack English (C) 2014 Gravier Productions,Inc.
(C)2014 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

著者プロフィール

國方 麻紀(くにかたまき)
國方 麻紀(くにかたまき)エディター・ライター
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のアラフォーのエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブ・エディターを経て、現在は女性サイト「GLAM」編集長に。
好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」

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