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私のごきげんな毎日を送るライフスタイルマガジン

かぶの友禅あんかけで喉に潤いを!

足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯

木枯らしが吹く季節になってきました。ほっこら、ぬくぬくと言う言葉がやたら目につく毎日です。
冷えた体に「ほっこら」と煮含めた秋のかぶに、色とりどりの?くずあんをかけた一椀をご紹介しましょう。

かぶの友禅あんかけ

かぶの友禅あんかけ

材料と分量(2人分)

  • 白かぶ…2個
  • むき海老…60g
  • 春菊…3本

(くずあん)

  • だし…1カップ
  • 塩…小さじ1/3
  • 醤油…小さじ1/2
  • みりん…小さじ1/2
  • 片栗粉…小さじ1
  • 水…小さじ2

作り方

  1. かぶは皮をむいてひたひたのだし汁で煮る
    この時、かぶを柔らかくし過ぎないように注意すること。くしがさっと入るくらいがちょうど良い
  2. 春菊は細かく切る
  3. 別の鍋にくずあんの片栗粉と水をのぞいた材料を入れて火にかける
  4. 煮立ったらむき海老を入れて一煮立ちさせ、水溶き片栗粉を加えとろみをつける
  5. 春菊をパッと放して、①のかぶにかける。

かぶと春菊は栄養素が豊富

かぶは消化酵素であるアミラーゼを多く含み、整腸作用に優れた食材です。胸や腹部の冷えからくる痛みを緩和する働きがあり、消化不良や便秘の人におすすめです。

又、かぶには解毒・消炎作用があり、しもやけ・あかぎれ・はれを伴うできものの外用薬にもなります。

みかん、りんごなど果物を加えて、ジュースにして飲むと、吹き出物・腫れ物にも効果があります。
おろしてしぼった汁は、声がれを治す効果があります。のどの炎症・渇きをいやし、咳をとめる作用もあります。

春菊にはビタミンB2、ビタミン、カルシウム、鉄分など多くの栄養素が含まれていますが、特にβカロチンが多く含まれていることは注目です。

βカロチンはタンポポのような香りにあるものにたくさん含まれている物質で強い抗癌作用がありますが、この物質が含まれている野菜は少ないのです。

熱に弱い栄養素なので火を通し過ぎないように。また、春菊には100gで1日に必要な量が摂取できるほど、ビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは夜盲症や視力低下を防ぐのに欠かせない栄養素です。

料理家足立洋子(あだちひろこ)
1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。

会員数2万人の「全国友の会」において40年来、食の講師をつとめる。

NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
近年はNHK北海道の「ひるナマ!北海道」に定期的に出演。
また、全国各地にて料理講習会・講演会を行なっている。

新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』シリーズは13万部を超え、2022年3月10日に婦人之友社から『つくる人も、食べる人も 幸せな おべんとう』を発売。
『ひとりぶんのおうちご飯(講談社)』『どんぶり+もう一品(マガジンハウス)』『めんどくさいがなくなる台所(SBクリエイティブ)』他、著書多数。

雑誌などへのレシピ提供のほか、商品開発などにも携わっている。

2013年よりCheRish Brun.にて月に2回、2017年より『苫小牧民報』にて月1回連載中。
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