立春を過ぎ本格的な春の到来が待ち遠しい今日この頃。
フランスからミモザの開花を告げるお知らせが続々と届きます。
1月中旬から2月、そうまさに今この時期はミモザの季節なのです。
フランスの中でも、「ミモザ街道」というミモザの花が溢れる観光ルートが南仏・コート・ダジュール地方にあります。
毎年「ミモザ祭り」が開催される街ボルム・レ・ミモザ(Bormes-les-Mimosa)から、「香水の街」として知られるグラース(Grasse)まで、その距離はなんと130kmにも及びます。
ミモザの花が溢れる絶景ポイントはもちろんのこと、ミモザの花を取り入れたスイーツのお店や、ミモザ関連のショッピングスポットなどがルート上に散りばめられています。
コート・ダジュール地方、地中海の紺碧色とのコントラストがまぶしい黄色の絨毯が一面に広がる景色、まさに圧巻です。
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方観光局では、日本の旅行者向けに提案されたドライブルート集「フランス絶景街道~Self Drive Collection」の中で、ミモザ街道を紹介。
ミモザ街道を挟む形で、スタート地点に花々が美しい町イエール、終点にコート・ダジュールの顔で2021年に世界遺産登録されたニースの2都市を加え、アクセスの面でも優れたコースになっています。
スタート地点のイエール(Hyères)は、映画のロケ地としてよく使われるのですが、ジャン・リュック・ゴダール監督『気狂いピエロ』もそのひとつ。
海辺や港のシーンが印象的ですが、観光局がおすすめする塩田もビューポイント。
さまざまな野鳥が生息する自然保護区の景観は、ミモザの季節だけでなく一年中楽しむことができます。
「フランスのもっとも美しい村」として登録されている、地中海を見渡す絶景の村・ガッサン(Gassin)もルートの見どころです。
ボルム・レ・ミモザの郊外にあるミモザ栽培園「ペピニエール・カヴァトール」(Pépinières Cavatore) も、ミモザを堪能する上では欠かせないスポット。
200種類近くの多種多様なミモザを栽培しているスペシャリストから直接お話や特別なトリビアを聞くこともできるそうです。
ミモザの香りは、化粧品の材料としても使用されています。
香水の都・グラースの香水店ではミモザの香水も販売。
お土産にもぴったりの香水は、調香体験をすることもできます。
そして、ミモザは食べることもできるのです!
マンドリュー=ラ=ナプール(Mandelieu-la-Napoule)のレストラン「ロアジス」(L’Oasis)では期間限定でタルト・ミモザを販売しています。
ミモザの華やかな黄色は、テーブルが一気に明るくなりますね。
ミモザ街道のサイト(英語・フランス語) にルートの詳細が詳しく掲載されています。
一年後はもっと自由に旅ができることを願いながら旅のプランをじっくりと練ってみるのもいいですね。
目で、香りで、舌で…ありとあらゆるミモザ体験を、次回の旅行計画にぜひご検討してみてください!