11月に入りました。11月は別名「霜月」と言い、由来は、「霜が下りる月」という説が有力のようですが、古くから、秋の収穫を神様に感謝するお祭りが行われてきたことから「食物月(おしものづき)」が訛ったものと言う説もあるようです。
とは言え、「小春日和」と言う言葉もあるように、この時期はお天気の良い穏やかな気候の日も多いような気がします。
わたしの住む北海道では、「雪虫」が飛び、既に初雪のニュースも聞こえています。
朝夕は寒くなりましたね。今日は多めに作って、煮返しをしても美味しい青森地方の郷土料理、野菜たっぷりの「粥の汁」をご紹介しましょう。
野菜たっぷり粥の汁
材料と分量(2人分) | |
大根 | 合わせ300g |
人参 | |
ごぼう | |
ふき・わらび・笹竹 | |
しめじ | |
こんにゃく | |
油揚げ | 1枚 |
だし汁 | 3カップ |
醤油または味噌 | 適宜 |
作り方 | |
1.しめじ以外の材料は全て8㎜くらいの賽の目に切っておく | |
2. だし汁で①を煮て、柔らかくなったら醤油、又は味噌で調味する |
冬の最大の敵「冷え」と戦うためには
「粥の汁」は青森の郷土料理で、細かくきざんだ根菜・山菜・油揚げなどを煮込み、醤油や味噌で調味する汁物です。お米が貴重だった時代にきざんだ具材を米に見立てて食べたのが始まりといわれてます。このお汁の中にたくさん入っている根菜の効能を見てみましょう。
根菜の効能
秋から冬の代表的なお野菜と言うと大根、人参、ごぼう、レンコン、里芋などの根菜類です。これらの根菜類には、身体を温める効果があると言われています。
根菜類は水分が少なく、ビタミンC、ビタミンE、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。ビタミン、ミネラルは体の機能を正常に保ち、体の調子を整える役目をしますし、体温を維持するために必要なタンパク質を、体内で活性化させる働きがあります。
又、冬の根菜類は、十分に火を通した、温かい料理になるために、これらが身体を温めることにもなります。
医食同源という言葉がありますが、毎日の食事が健康を作り、食材にも薬と同じように体によい効果があると言う考えです。その一番は「旬のものを食べる」と言うことなのですが、その時、人間の体が一番欲しているものが旬のものとなって出回ります。
いよいよ寒さに向かうとき、体を内側から温めて、最大の敵「冷え」に備えていきましょう。