今回はフランスのパワースポットのひとつ、ルルドの街をご紹介します。
ルルドは、スペインとの国境に程近い、ミディ=ピレネー地方に位置する街。
パリからは、オルリー空港からタルブ・ルルド空港へ。シャルル・ド・ゴール空港からは時間によってはこの空港へは飛ばないので、ポー空港からタクシーなどで移動します。
…というとなんだか交通不便な街、という印象ですが、ルルドの観光客数はフランス国内ではパリに次いで二番目に多いんですって!
年間の観光客数は約600万人。世界170以上の国から毎日毎日観光客が押し寄せてくる街なのです。カトリック教徒にとっては大切な巡礼地、ルルド。聖母の出現を体験したベルナデットの生家があります。
ベルナデットの生家
2 Rue Bernadette Soubirous, 65100 Lourdes
ルルドが神聖な地になった19世紀。ベルナデットが聖母のお告げに従い、導かれた洞窟の岩。そこの水を飲むと不治の病が治る奇跡が起きました。以降その洞窟から湧き出る水は「ルルドの泉」と言われ、ルルドのサンクチュエール(聖域)はその洞窟を囲むように建てられました。
毎日、奇跡の水を汲むために大勢の人が列をなしています。日本の神社のように、聖水で身を清めて行列へ並びます。
ルルドの聖水を入れる容器は様々あって、0.4ユーロから5ユーロ程度。中には3リットルくらい入るものも。(ルルド市内のお土産物屋さんを見回したところ、お土産用の小さいサイズは0.6~1ユーロあたりが主流かと思われます。)
奇跡の水を汲む場は数か所ありますが、洞窟の中の「ルルドの泉」はアクリル板を介して見えるだけでした。
サンクチュエールの大聖堂内も、司教様に直接お話を聞いてもらおうと人々が列を作っています。大聖堂内だけでなくサンクチュエール全域、祈りを捧げる熱心な方々がいらっしゃり、とても厳粛な雰囲気があります。
夜もサンクチュエールへ。聖堂はライトアップされ、夜のミサが始まります。
ミサに参加し聖歌を歌うことで祈りを捧げるのですが、それは自分自身の幸せのみならず、世界中の病気が治ることや、世界平和のために聖歌を歌い、熱心に祈る姿
未だかつて味わったことの無い、神聖な空気に圧倒されました…
サンクチュエール以外のルルドの観光スポットは、なんといってもChâteau fort。
坂が多いルルドの街ですが、この城壁はエレベーターで上ることができます。最上階からはルルド市内はもちろん、ピレネー山脈など絶景が一望できます。
私は2年ほど前、『ルルドの泉で』というフランス映画の日本公開時、映画館で幸運にもルルド旅行が当たったので、無宗教にも関わらずこの街を訪問する機会がありました。
当選しなかったらもしかしたら縁がなかった街かもしれませんが、この街を離れるときには少し物悲しさもあったりして…。
ルルドの街の神秘的な魅力、是非一度体感していただきたいです!
ルルド公式サイト
http://en.lourdes-france.org/(英語)