CheRish Brun.|チェリッシュブラン

私のごきげんな毎日

函館千秋庵総本家の山親父と七飯林檎のお菓子

月刊こうかんおやつ

ももちゃん、こんにちは。

7月の北海道は暑い暑い。近頃は連続30℃を超える日が続いています。
いつもならビアガーデンやフェスなどこれから夏を楽しむイベントが盛りだくさんのはずなのだけれど、今年はもう少し我慢ですね……。

先日、家の用事で函館まで遠出してきました。
函館に行くのはかなり久しぶり。ももちゃんは最近お仕事でよく行っていた気がしたのだけれど、函館は魅力的なお菓子屋さんが本当に多いね。またゆっくりと訪れたくなりました。

さて、今月わたしからはその函館で購入してきた「千秋庵総本家」のお菓子を贈ります。

「月刊こうかんおやつ」は「CheRish Brun.」の編集長小路桃子(@chibimajomomo)が「よくばりたびこの旅ノート」主宰コバシイケ子(@kobashiikeko)さんと毎月それぞれの暮らす東京と北海道のおやつを交換し、お手紙を公開する連載コラム。
よくばりたびこの旅ノートには小路桃子のお手紙が掲載されています。こちらから→
ぜひ合わせてお楽しみください。

歴史ある函館の老舗「千秋庵総本家」

函館千秋庵総本家のお菓子

「千秋庵」は北海道では有名なお菓子のブランド。札幌にいると市内のあちこちで販売店をみかけます。取り扱っているお菓子も昔からの定番が多く、売っているものは大体把握しているつもりでいたのだけれど、わたしが普段利用していた「札幌千秋庵」と函館の「千秋庵総本家」では作っているお菓子がまるで違っていてびっくりしました。

興味を持って調べてみると千秋庵総本家は歴史の深さも相当なもので、「総本家」という名前の通り、函館千秋庵総本家は千秋庵発祥の地。創業はなんと1860年(萬延元年)、160年以上もの歴史があります。

この函館の千秋庵から明治に小樽、大正・昭和時代に旭川や釧路の千秋庵が独立、のれん分けという形で北海道各地に千秋庵が誕生。なんとあの六花亭ももともとは千秋庵だったそう。

近くに暮らしていたのにしらなかったこと

そんな真実に北海道に暮らしていながらもはじめて知ったのだけれど、興味を持つきっかけになったなはなんと函館のガイドブック。せっかく行くのだしと最近の函館を知るために妹が購入したものをぱらぱらと眺めていたら、心惹かれるパッケージのお菓子があって、それが千秋庵総本家のものでした。

一緒に行った父に「宝来町の千秋庵に行きたい」と伝えたら、お店も場所もわかっていて、やはりそのくらい誰もが知っているお店なのだなと実感。幼少の頃、わたしは函館に住んでいて、何度もその前を通ったことのある古い老舗の歴史を感じる建物こそがその「千秋庵総本家」でした。

千秋庵総本家

昔この近くに住んでいたのに、数十年の時を超えて初めてここがお菓子屋さん、しかも千秋庵の総本家だったということをはじめて知るなんて……。だけれど、年齢を重ねたいまだからこそわかる良さというのもあるよね。

元祖山親父とときめくパッケージ

千秋庵といえば「山親父」というバターせんべいが看板商品。この山親父も函館の総本家が発祥でのれん分けした全道の千秋庵に作り方を伝えていったそう。総本家では「元祖 山親父」という名前で販売していて、パッケージも味わいも微妙に違います。

元祖 山親父

素材は白玉粉を使っているのが特徴で、そのほか小麦粉、北海道産の卵、バター、函館近郊の牧場牛乳を水の代わりに使用しています。フチのおこげのところが香ばしくてなんとも美味しい。今でも一枚一枚手焼きしていて、改めて食べてみると素朴なその味わいと熊の模様がなんとも愛おしいお菓子のように感じました。

元祖 山親父

そして、今回購入の決め手となったのがこの缶!5枚入りというほどよいサイズ感とシンプルだけれど可愛いデザイン、すべてがツボで、しかもお値段は500円(税込)という親切価格。今月はこれしかないと即決でした。

七飯林檎のお菓子とカフェもある千秋庵菓寮

そのほかにもパッケージが可愛いお菓子がいくつかあって、それらを詰め合わせてみました。

  • 函館チーズカステラ
  • 林檎フィナンシェ
  • 七飯林檎ゼリーと和歌山の丸みかんゼリー
  • 林檎パイ

林檎は隣町七飯町の特産品。七飯は明治時代に日本ではじめて林檎を栽培したのだそう。そんなこともわたしは今回はじめて知りました。

千秋庵総本家 林檎パイ

林檎パイのこの可愛いリスのパッケージは実は本店では販売していなくて、函館駅前に2019年にオープンした「千秋庵菓寮」というカフェを併設したお店で購入ができます。

千秋庵カフェ

せっかくだからこのパッケージのものが欲しいと足を運んでみたのだけれど、ここでは山親父をモチーフにしたTシャツやトートバッグなどのグッズも購入することが出来、これがまた今っぽいお洒落な感じに仕上げてあってとても可愛い!老舗と進化系、どちらもそれぞれの良さがあり、今回の函館訪問ですっかりファンになりました。

千秋庵カフェ

今回カフェには立ち寄れなかったのだけれど、山親父がトッピングされたパフェやあんみつ、上生菓子などを楽しめるので、ここで今度はゆっくりお茶をしたいです。

千秋庵総本家
宝来町本店
住所:函館市宝来町9-9
電話:0138-23-5131
営業時間:9:30~18:00(水曜休)

千秋庵菓寮(ハコビバ店)
住所:函館市若松町12-8 
電話:0138-27-3472
営業時間:10:00~19:00

今月、小路からイケ子ちゃんに贈ったおやつはこちら

乙女気分を呼び起こすフランス菓子

パスィヤーンス

先月はパスィヤーンスをありがとう。
ずっと眺めていられそうな可愛らしさにときめきました!
さすがディーンアンドデルーカ。わたしも東京に行ったときには必ず足を運ぶのだけれど、食のセレクトショップは本当にわくわくするよね。

デザートイノベーションはノルマンディーのカーン近郊にショップがあるとのことで、思わずGooglemapでお店の場所を調べてみたのだけれど、こんな遠くからはるばる日本へ、そして北海道までやってきたのかと思うと、ひとつひとつを大切に食べなくては!という気持ちになりました。

それにしても、ももちゃんも書いていたけれど、ひとつつまんでみると予想外の食感にびっくり!マカロンの独特のあの食感を想像して食べたので、まさかのカリっと感。そんなところも意外性があって魅力的でした。

そして、カラフルなそのひとつひとつが別の味わいになっているのだけれど、しっかりとフルーツの風味が感じられる味わいになっていて、楽しみながらいただきました。

乙女心を思い出す素敵なお菓子をありがとう。
また来月も楽しみにしています。

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