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私のごきげんな毎日

アーミー・オブ・ザ・デッド

シネマキアート

“ラスベガスにある地下金庫を破って一攫千金を狙う”映画といえば、『オーシャンズ11』(2002)を思い浮かべるかもしれませんが、今回は進化型ゾンビが蔓延るラスベガスが舞台の映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』をご紹介します。5月21日(金)よりNetflixで全世界同時配信されたばかり!

アーミー・オブ・ザ・デッド

ゾンビの大量発生により荒廃し、外界から隔離されたラスベガス。封鎖作戦によるゾンビとの戦闘で活躍した英雄スコット・ウォード (デイヴ・バウティスタ)のもとにカジノのオーナー、ブライ・タナカ (真田広之)が現れ、ある計画を持ちかける。「ゾンビが蔓延する隔離地帯に突入し、カジノの地下金庫室に眠る2億ドルを回収しろ。猶予は、街に核ミサイルが撃ち込まれるまでの32時間」。ウォードは一攫千金を狙うべく、各方面のエキスパートたちを集めチームを結成。迫るタイムリミット、突破不可能とされる地下金庫室、そして高い知能と運動能力を備えたアルファと呼ばれるゾンビ軍団が襲いかかる。絶望的な状況の中、史上最大の強盗計画が始まる。

『300 <スリーハンドレッド>』(2007)などで知られるザック・スナイダー監督が、長編デビュー作『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)以来のゾンビ映画を撮り、元WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)のスーパースターで、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)シリーズのデイヴ・バウティスタや、元JAC(ジャパン・アクション・クラブ)のスーパースターで、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の国際派俳優・真田広之さんが出演するということで、ゾンビ映画が大好きな私の期待度はMAX。

まず、オープニングがスタイリッシュでかっこいい! ラスベガスが隔離地帯となった経緯をコミカルにまとめています。チームに胡散臭いメンバーがいたり、絶対何かやらかしそうな娘が突如加わったりとフラグもばっちり。そして、本作のゾンビは賢くて、機敏で、組織的な進化型。ゾンビのルールは作品毎に違いますが、コミュニケーションをとったり、馬に乗ったりするゾンビは史上初ではないでしょうか!? ただ、約2時間半の長丁場のわりにキャラクター描写が甘いのは否めませんが……迫力ある映像とB級感満載のザック・スナイダー節炸裂の作品でした。

なお、本作の前日譚の『Army of Thieves(原題)』とアニメシリーズ『Army of the Dead: Lost Vegas(原題)』が2021年に配信予定とのこと。ザック・スナイダー監督が描く、新たな終末世界に陶酔すれば、五月病もスカッと吹き飛ぶかも!?

『アーミー・オブ・ザ・デッド』
5月21日(金)より、Netflixにて独占配信中
https://www.netflix.com/title/81046394

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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