パリは、山手線内側ほどのとっても小さな街なのですが、ヨーロッパの首都の中でも最も緑が多い街です。
小さな街の中の公園や庭園の数は、なんと400以上。
その中でも珍しい“空中庭園”をご紹介いたします。
バスティーユ(Bastille)とサン・モール(Saint-Maur)をつなぐ遊歩道・プロムナード・プランテ(Promenade Plantée)。1969年までは国鉄の高架橋でしたが、1986年にパリ市が買取し、歩行者専用の遊歩道へと生まれ変わりました。
ビルの4階ほどの高さにある、緑に溢れた遊歩道。フランスは景観を保つために高い建物が少ないので、空と緑の間に何もない空間が広がります。まさに空中庭園なのです。
遊歩道…と言っても、パリ12区を横断し、その距離は4.5km!(シャンゼリゼ大通りが約3kmなので、その1.5倍!)
バスティーユ広場からプロムナード・プランに行くには、リヨン通り(Rue de Lyon)を南下し、ドメニル大通り(Avenue Daumesnil)と交差したところからすぐ。
ふと上を見上げると、緑の遊歩道が見えます。
高架上だけに広さはないけれど、空がグッと近くて心地よさと開放感は抜群!
晴れた日は近くのアリーグル市場(Marché d’Aligre)でサンドイッチやフルーツを調達して、ピクニック気分で楽しむのもオススメです。
高架下は「芸術の高架橋」(Viaduc des Arts)と呼ばれて、レトロな赤煉瓦造りの高架橋を改造したところにはアトリエやアンティークショップ、ギャラリーやカフェが立ち並びます。他では見ない珍しいお店にも出会えます。
朝は8時半からオープン、2月末までは18時前にクローズしてしまいますが、これから夏時間になるに従ってオープン時間はどんどん長くなります。4月からは暖かく日も長くなり、緑が一層眩しくなります。自分も光合成してるような気分のお散歩コースですよー。
プロムナード・プランテ(Promenade Plantée)
http://www.promenade-plantee.org/