私はタイムリープ系の作品が大好きで、『TENET テネット』でもお伝えしたように、辻褄合わせや伏線回収が見事に成立した作品を観ると興奮します。このタイムリープ系で、名作となりそうな作品を発見しました。ある1日を何度も繰り返す、日常タイムループ作品『明日への地図を探して』です。
タイムループする理由もわからないまま、何度も同じ日を繰り返すふたりの10代の若者。そこから抜け出したいマーク(カイル・アレン)と、とどまっていたいマーガレット(キャスリン・ニュートン)。見逃してしまいそうな日常の小さな奇跡を共に探していけば、そのタイムループから抜け出すきっかけをつかめるかもしれないと奔走するが……。
コロナ禍で、毎日自宅でリモートワークし、大きな予定を立てずに淡々と過ごし、「変わり映えしない憂鬱な日々だな……」と感じていた今の気分に本作はマッチし、気付きを与えてくれました。同じ毎日のなかにも、小さな素敵な発見があるのだ、と。また、終盤にループしていた理由が判明するのですが、とても心が揺さぶられます(涙)。その理由がわかって再度鑑賞すると合点がいくシーンがいくつもありました。
私は普段はティーンムービーをあまり観ないのですが、『明日への地図を探して』の彼らのストレートでキラキラしたセリフや行動が眩しくて、ぜひ大人の皆さんに観て欲しいと思います。観ると優しい気持ちに、そして毎日をもっと丁寧に生きようと思うはず。
予告編(字幕なし)
『明日への地図を探して』
https://www.amazon.co.jp/dp/B08VBYPX8Z