シネマキアート

娼年

今年の松坂桃李は一味違います! 今回は年々、演技の幅を広げている松坂くんが大胆なセックスシーンに挑む、女性のための“R-18”指定の恋愛映画『娼年』をご紹介します。



本作の原作は「池袋ウエストゲートパーク」シリーズや直木賞受賞作「4TEEN」などの作家・石田衣良の同名小説で、2016年8月には松坂桃李主演×三浦大輔演出で舞台化も。俳優陣が観客の目の前で一糸まとわず“表現”するというセンセーショナルな内容で話題騒然となり、全公演即ソールドアウトの伝説の舞台となりました。そして舞台に続いて松坂×三浦コンビは、刺激的な内容から困難と言われた映画化に挑みました。

主人公・大学生のリョウ(松坂桃李)は、日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでバイトに明け暮れ無気力な生活を送る毎日。そんなある日、ホストクラブに勤める、中学時代の同級生が美しい女性・静香をバーに連れてきた。「女なんてつまんない」というリョウに静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がける会員制ボーイズクラブ「Le Club Passion」に入るための試験だった。入店を決意したリョウは、“娼夫”として仕事を始める……。

メガホンを取った三浦監督は「性描写に関しては一切妥協せず、でも、よりポップに描き切ったつもり。結果、あまり前例がない、新しいエンターテイメントがうまれた予感がしている」と手応えを語っています。また、先日インタビューした松坂くんも「『娼年』のリョウ役を断る選択肢はなかった。これは自分にとっても、30代に向けてすごくいい経験になるし、今後、この仕事を続けていくためにもやらなければいけないと思った」と。松坂くんの覚悟を強く感じました。

来月も松坂くんが出演している映画『孤狼の血』(これまたスゴい!)を紹介しようと思いますが、本作をはじめ、今後の松坂桃李の俳優道に注目したいです。

『娼年』には数多くのセックスシーンが登場します。ただ、女性よりも松坂くんの顔や身体(背中のホクロやお尻の筋肉がセクシー!)を映している時間が長く、その行為の衝撃よりもリョウの感情の揺らぎに重点を置いています。娼夫として生きるリョウがひとりの人間として、男性として成長する姿は、決して不快感ではなく、爽快感さえ覚えますので、ぜひ、ひとりもしくは女友達と一緒に劇場でご覧ください。


娼年
4月6日(金)TOHOシネマズ新宿他全国ロードショー
http://shonen-movie.com/
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

著者プロフィール

國方 麻紀(くにかたまき)
國方 麻紀(くにかたまき)エディター・ライター
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のアラフォーのエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブ・エディターを経て、現在は女性サイト「GLAM」編集長に。
好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」

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