12月も2週間を残すのみになりました。何かと忙しい年の瀬ですが、元気に乗り切りましょう。
今日は、またまた「ねばねば効果」の「とろろ」を使ったお蕎麦をご紹介しましょう。
外で食べる時も、「とろろ」が入っているだけで、すごーいんですよ。
とろろ蕎麦
材料と分量(2人分) | |
蕎麦(乾麺) | 200〜300g |
蕎麦つゆ | 3カップ(600㏄) |
長芋 | 300g |
長ねぎ | 適量 |
鶏肉・かまぼこなど | 適宜 |
作り方 | |
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「とろろ」とは?
とろろは、山芋あるいは長芋をすり鉢などで擦ったものです。山芋と長芋は厳密には種類が違って日本で自然に生えている自然薯のことを「山芋」と呼び、「長芋」というのは中国産か日本では人によって作られているとろろになる芋のことを言っていていくつか種類があります。
山薬という漢方の原料が山芋や長芋が使われるくらい、昔から食用する事で滋養強壮に効果があると言われています。日本では古くから「山のうなぎ」とも呼ばれているそうで、山芋からにせよ長芋からにせよとろろと扱われるものは「栄養が高く健康にいい」と長年考えられているということでしょう。
ネバネバで消化促進!食物繊維で便秘の解消!
そんな山芋の効果としてはあのねばねばに含まれる成分による消化促進、食物繊維を多く含むことによる便秘の解消、食物繊維を多く含む食品全てに共通して言われる大腸癌の予防など、多くの効能が期待されています。
糖尿病の予防効果!中国では漢方薬として使用!
食物繊維は糖質の吸収を抑えることによって糖尿病の予防にも良いと言われています。中国ではこの働きから糖尿病に効果がある漢方薬として用いられているそうです。
とろろのネバネバがダイエットにも効果的!
ダイエットに不向きと考えられる栄養価の高い芋類ですが、とろろはダイエットに効果的とよく言われるのです。これはまず芋の中では、山芋や長芋のカロリーが低い点にあります。
さらに、とろろは脂肪を燃やす効果も期待されています。これはとろろに含まれる抗酸化物質とカプサイシンによるもので、これらによって代謝が上がり余分な脂肪がエネルギーへ変換されやすくなるからです。加えて上記の通りとろろは食物繊維も多く含むので、腸内を綺麗にお掃除して要らないものを排出を促してくれます。
ビタミンBとビタミンCによる追加効果が2つ!
便秘や糖尿病予防・ダイエットといった効果が期待されているとろろですが、栄養価の高さから実はもっと身近な部分でも活躍してくれる食べ物なのです。
とろろがよく食べられる夏場は特に、ある一定の年齢になると何かと疲れが抜けないことが多いですよね?とろろは疲労回復にもよいと言われていて、これはとろろが含むビタミンB特にビタミンB1の働きです。
さらにあまりに疲れがとれなくなってくると、免疫力が弱ったりして風邪を引くことがあります。風邪防止の栄養素と言えばビタミンCで、これもとろろは含んでいます。ビタミンCは免疫力を高めるだけでなく、体の酸化も防ぐので体全体の老化の防止や美肌維持のためにも必要となるビタミンなのです。
したがってビタミンBで疲労を溜めないようにしながら、ビタミンCで日々の若々しさと美容を維持しつつ免疫を高めて風邪に負けない体を作るという一連の流れをとろろ一つでできるというわけです。
とろろでアレルギー!すぐに食べるのを止め内科医に!
とろろは、栄養効果が高い反面、アレルギーを起こしやすい食材としても知られています。口の周りに痒みなどを発症した時は、ただちに食べるのを止めて、内科医に診察をしてもらうことが大切です。
ココロとカラダの教科書参照
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