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【レシピ】冷やし汁粉でおいしく夏の疲れとり!

足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯

冷やし汁粉

記録的な猛暑日が続いた8月も終わり、9月に入りました。
まだまだ暑さは続きますが、9月の声を聴くと朝夕にどことなく秋を感じるのも不思議なものですね。

今日は暑さの中のひと休み…かんたん過ぎるけれど、ちょつぴりホッとする冷やし汁粉をご紹介しましょう。

冷やし汁粉

材料と分量(2人分)
白玉粉 100g
絹ごし豆腐 100g
茹であずき缶詰 1缶
適宜
お好きなフルーツ 適宜
作り方
  1. ボウルに分量の白玉粉と絹ごし豆腐を入れてなめらかになるまでこねこねする。
    固い時は手に水をつけて、柔らかい時は白玉粉で固さを調節する。
  2. 沸騰させたお湯にお好みの大きさに丸めた白玉団子を入れて、しっかりと茹でてみずにとる。
  3. すっかり冷めたら器に白玉団子を入れ、ところどころに氷を入れる。上に茹であずきをのせ、お好きなフルーツを飾って出来上がり。

小豆は大人女子の強い味方!

小豆とは、豆科ササゲ属に属する一年草で、日本では古くから和菓子などに用いられ、親しまれている食材ですが、その歴史はとても古く、中国の薬学書には、小豆の煮汁が目―解毒剤として用いられていたと言う記述が残っているそうです。小豆の主成分は糖質とたんぱく質ですが、それ以外にもビタミンB1や食物繊維、カリウム、カルシウムなど様々な成分を含みます。そのため小豆の働きは疲労回復や脚気予防、生活習慣病予防、むくみの改善、便秘の改善など多岐に渡ります。特に脚気に対して小豆は、古くから妙薬として利用されています。

疲労回復効果

小豆に含まれるビタミンB1は、炭水化物の代謝過程で必要な酵素の働きを助ける役割を担っています。体内で合成することができず、不足すると炭水化物の代謝がスムーズにいかずに、疲れの原因である糖質の副産物ビルビン酸、乳酸が蓄積されやすくなります。
小豆を食べることでビタミンB1が摂れ、糖質の代謝が促進されるので、疲労を回復する効果があると言えます。
同様の作用により、夏バテの解消に効果があります。

むくみを予防・改善する効果

小豆にはカリウムやサポニンと言った利尿作用を促進させる成分も含まれているため、むくみ予防・改善する効果があります。むくみとは体内の水分をうまくコントロールできていない状態によって不要な水分が体内にたまってしまうことを言います。
カリウムや、サポニンによる利尿作用を促進する働きにより、不要な水分を外に排出することができるため、小豆にはむくみを予防・改善する効果があると言えます。

さて、昔の餡は砂糖を入れない塩餡でした。砂糖は鑑真和尚が伝来された、漢方の生薬で高級品でした。
ホッと一息…とご紹介した冷やし汁粉でしたが、夏の疲れや、むくみ改善に思わぬ効果があることがわかりました。今週末、たまっている夏の疲れ取りに、是非召し上がってみてはいかがでしょうか?

【足立洋子の体がよろこぶおいしいご飯】がレシピ本になりました!
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「旬のものを食べる」「色のバランスを考える」たったこれだけで、栄養のバランス、おなかも心も大満足!

料理家足立洋子(あだちひろこ)
1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。

会員数2万人の「全国友の会」において40年来、食の講師をつとめる。

NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
近年はNHK北海道の「ひるナマ!北海道」に定期的に出演。
また、全国各地にて料理講習会・講演会を行なっている。

新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』シリーズは13万部を超え、2022年3月10日に婦人之友社から『つくる人も、食べる人も 幸せな おべんとう』を発売。
『ひとりぶんのおうちご飯(講談社)』『どんぶり+もう一品(マガジンハウス)』『めんどくさいがなくなる台所(SBクリエイティブ)』他、著書多数。

雑誌などへのレシピ提供のほか、商品開発などにも携わっている。

2013年よりCheRish Brun.にて月に2回、2017年より『苫小牧民報』にて月1回連載中。
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