7月の別名は文月(ふみづき)。
短冊に歌や字を書いて、書道の上達を祈った 七夕 の行事に因んだ「文披月(ふみひらづき)」が転じたものといわれています。
また、穂が見えるようになる頃であることから「穂見月(ほみづき)」が転じたという説もあるそうです。
そんなステキな別名のある文月(7月)ですが、食の世界では露地ものの夏野菜・おいしい果物が次々と旬を迎えます。梅雨明けももう少し?この夏も猛暑に見舞われるでしょうか?自然の力で体を冷やす夏野菜を上手に使って、体力勝負で過ごしましょう。
今日は夏野菜をさっぱりとごま油で和えたものをご紹介しましょう。
夏野菜のごま油和え
材料と分量(2人分) | |
きゅうり | 1本 |
オクラ | 2〜3本 |
みょうが | 2〜3本 |
トマト | 1個 |
青ジソ | 4~5枚 |
塩 | 小さじ1/4 |
ごま油 | 小さじ2 |
作り方 | |
1.きゅうり・トマトは食べやすい大きさの乱切り、オクラはサッと熱湯をくぐらせて斜め切り、みょうがは斜め切り、青ジソは千切りにしておく。 | |
2.お野菜を冷たく冷やして、食べる寸前にお塩とごま油で調味。さっと和えて出来上がり。 夏野菜は水分が多いので、早くに作っておくと水っぽくなるので、野菜だけを切っておき、食べる間際に味を付けるのがおすすめ。 |
夏はオクラのネバネバを味方につけよう!
オクラにはβカロテンがレタスのおよそ3倍以上も含まれているようです。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
オクラはベーターカロテンをはじめ、各種ビタミンや植物繊維を豊富に含む栄養価の高い食材です。特有のネバネバはペクチンとムチンと言う成分。ペクチンは植物繊維の一種で、便秘を改善したり、血糖値の上昇を抑える作用があります。糖蛋白質のムチンには蛋白質の吸収を助ける働きがありね疲労回復や、滋養強壮などに有効です。
さらに、オクラにはカリウム・カルシウムが豊富に含まれています。
カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。また、カルシウムは骨を生成する上で欠かせない成分です。骨を丈夫にし、健康を維持します。また、イライラの解消にも効果があります。
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著者プロフィール

- 料理家
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1951年、函館生まれ。
自由学園女子最高学部卒業。
会員数2万人の「全国友の会」において30年ほど食の講師をつとめる。
NHK「あさイチ」で料理のスーパー主婦として出演。
2013年9月に発売した新潮社から発売した著書『かんたん が おいしい』は13万部を超える。
レシピ本を多数出版している他、雑誌などへのレシピ提供を行なっている。
趣味はお取り寄せ。