フランスのワイン産地と言えば、ボルドーやブルゴーニュ、ラングドックにコート・デュ・ローヌ……とさまざまありますが…なかなか個人旅行で各地を回るのは大変です。(いや、団体旅行でもフランス一周はなかなか難しいですよね)
今回は、フランス中のワインを楽しめるパリのワインセラーをご紹介!
真っ赤なファサードがかわいいDe Vinis Illustribus(ドゥ・ヴィニス・イリュストリビュス)です。
パリ左岸・ノートルダム寺院やパンテオンの近くにありますが、うっかりすると通り過ぎてしまいそうな坂道の途中にある、小さな小さなワインセラー。
だけどその小さなワインセラーの中は、ワイン好きにはたまらない空間が広がっていました!
広報担当・ドミニクさん(笑顔と話し方が本当にチャーミング♪)と、ご主人のリオネルさん。
リオネルさんは、フランスの主なブドウ生産地域でデギュスタシオン(試飲)の審査員も務めている、オールドワインの専門家。「フランスワイン大使」のような存在の、すごいお方なのです。
地下にあるワインセラーには、かなり古いワインから最新のものまで、リオネルさんが厳選した“本当に”美味しいワインを取り揃えています。
博識リヨネルさんの「推しワイン」を求めて、全世界からお客様が訪れるのだとか。
フランス人よりも、遥か遠い国からいらっしゃるお客様の方が断然多いらしいです。
日本からはアカデミー・デュ・ヴァンの先生も、生徒さんを連れて定期的にいらっしゃっているそうです。
観光がてら寄って行かれるお客様も多いそうですが、クチコミでDe Vinis Illustribusの存在を知り、訪れる方も。
(本当はちょっと他の人には教えたくないくらいの、隠れ家的存在にしたい素敵ワインセラーなんですが(笑))
パリにもセラーは数多存在しますが、このDe Vinis Illustribusはただワインを売るだけではなく、試飲会をプライベートでオーガナイズすることができる、特別な場所。
なので気の合う仲間同士、恋人や家族など、小さなグループで気兼ねなく
美味しいワインを“dégustations privées”(プライベート試飲会)で楽しめるんです。
De Vinis Illustribusの建物は、17世紀に建てられたもの。
プライベート試飲会を始めたのはつい数年前のことだけど、セラーとしてオープンして昨年めでたく20周年を迎えました。
地下のワインセラーには1910年代から最近までのワインが、ずらーり。
熟成されたワインのみを置いてありますが、照明は直接ワインに当たらないように床や壁に当てるなど配慮されています。
「●年のワインは出来が良かったから」とか「自分の生まれ年のワインが欲しい」とか…
お客様の様々なご要望に応えられるように幅広い年代のワインを揃えているんですって。
そう、ここにくれば必ず自分の生まれ年のワインが入手できます!
誕生年だけでなく、結婚した年など、ご自身にとっての記念の年のワインをご購入される方が多いのだとか。
一番お高いワインでも10万円くらい。(でも他のお店や、日本で買ったらとんでもないお値段になるかも…)
セラーには高級ワインだけではなく、1本10ユーロ代のワインもありますよ!
試飲はホームページから予約可能です。
リオネルさんのレクチャーを聞きながら(フランス語or英語)、数種類のワインと美味しいおつまみのマリアージュでバラエティーを楽しめます。
生産地や品種のことなど、さまざまなワインに関することを学びながらのプライベート試飲会は、ワイン好きにとってまさにパラダイスです!
パリにいながら色々な産地のワインを楽しめるのもいいですね♪
De Vinis Illustribus(ドゥ・ヴィニス・イリュストリビュス)
http://www.devinis.fr/
48, rue de la Montagne-Sainte-Geneviève 75005 Paris
営業時間:火曜~土曜 14:00~19:00
試飲会は毎日開催可能