昨年10月から今年の1月25日までパリの映画博物館・La Cinémathèque française (シネマテーク・フランセーズ)で開催されていた「フランソワ・トリュフォー展」。
ヌーヴェルヴァーグの先駆者、フランスを代表する映画監督の一人・フランソワ・トリュフォーの没後30年を記念した企画展。
日本でもフランソワ・トリュフォー映画祭が全国で開催中。
昨年10月には、トリュフォーの分身「アントワーヌ・ドワネル」役、ジャン=ピエール・レオー氏が初来日。ティーチインやQ&Aが行われた会場は彼を一目でも見ようとファンが集結!と、今もなお色褪せない人気の高さを誇るトリュフォー。
来日時の舞台挨拶の模様は、OUT SIDE IN TOKYOのサイトでアップされています。
http://www.outsideintokyo.jp/j/news/jeanpierreleaud_talk.html
シネマテークでの企画展は、直筆デッサンやプライベートでの手紙、カトリーヌ・ドヌーヴの『終電車』での小道具やジャン・コクトーからの手紙…と内容盛りだくさんでした。
トリュフォーとレオーのツーショットで涙腺崩壊してしまいました。本当にこの二人、そっくりなんですもの!
『未知との遭遇』の貴重な俳優トリュフォーや、『アデルの恋の物語』でのイザベル・アジャーニについて語るトリュフォー…最後の方の展示にたどり着く頃には、ウォータープルーフなのにマスカラ全落ち。トリュフォーの作品が大好きな私、号泣でした。
最後に、エステル・ガレル、アデル・エネルやヴァンサン・マケーニュなどトリュフォーを“直接知らない”俳優たちがトリュフォーを語るビデオも。
トリュフォーファンが多い日本でも、是非開催してほしいです!
胸熱のまま下の階へおりると、売店の横に日本版『大人は判ってくれない』のポスターがどどんとありました。
展示はもちろん撮影禁止なので、号泣しながら見た展示は、カタログで振り返ります。
240ページ超の素晴らしいカタログは、35ユーロでした。
ジャン=ピエール・レオー氏が来日した際、幸運にもサインをいただけました。
テンションが上がり過ぎて、勢い余ってiPhoneにいただいてしまいましたが…家宝です。iPhoneなので肌身離さず持ち歩いています
シネマテーク・フランセーズは、大部分をフランス政府が出資している文化施設。
4万本以上もの映画を保存していて、映画ファンなら垂涎のイベントが毎月開催。
館内には映画館もありますよ。
このシネマテーク、元は建築家のフランク・ゲーリーが設計した「アメリカン・センター」という建物なので、映画ファンのみならず建築好きなかたも、パリの建物探訪のひとつとして巡ってみてはいかがでしょうか。
■La Cinémathèque française シネマテーク・フランセーズ
51 rue de Bercy 75012 Paris
http://www.cinematheque.fr/
■フランソワ・トリュフォー映画祭
http://mermaidfilms.co.jp/truffaut30/