前回の蛋餅が台湾好きの方たちになかなか好評だったため、引き続き台湾の朝ごはんシリーズを。
蛋餅と同じくらい大好きな朝食メニューに鹹豆漿(シエンドウジャン)があります。
これは通称、しょっぱい豆乳。
食べたことのある人ならばこれまた絶対に思い出したら食べたくなる、唯一無二の台湾朝食の定番。
「鹹」というのが「しょっぱい、塩辛い」という味覚を表す言葉になります。ちなみに「甘い」は「甜(ティエン)」。
酢、ラー油などの調味料、刻んだお漬物、ねぎ、干しエビなどが入った器に温かい豆乳を注ぎ、パクチー、そして油條と呼ばれる揚げパンをトッピングしたものなのですが、豆乳が調味料の効果でおぼろ豆腐のように少しだけ固まるのでレンゲで掬いながら食します。
シンプルだけれど食感含め、驚く美味しさ。
トッピングを含めたすべてのバランスが最高で、台湾の街並みを眺めながらこれをゆっくりと啜っているとなんだかほっこり温かい気分になり、じわりじわりと気力が湧いてくるわたしのパワーフードです。
中でも好きなお店は台北の朝ごはんと言えばここ、というくらい有名な「阜杭豆漿」。地元人、観光客でとにかく毎日行列ができています。
華山市場という施設の二階にあるのですが基本外まで列は続いているため、一瞬怯んでしまいますが、並ぶだけの価値はあります。ぜひとも覚悟を決めて訪れましょう。台湾の美味しい店には大抵人が並んでいるものです。
ただ、テイクアウトも多く、客席は広い、そしてテキパキと働く店員のみなさんの仕事ぶりも素晴らしいため、割と回転は早いですし、メニューに迷ったり、途中、製造風景もガラス越しに見られるので、色々見たり、悩んだりしているうちに気がつけば注文カウンターに到着していることでしょう。
口頭での注文になるため、言葉がわからない人は紙に食べたいものをメモして渡すのが一番スマートかも。カウンター内の様子はとにかく忙しそう。みなさん優しいけれどもたもたするのが心苦しい雰囲気はあります。
商品名の他にはイートインかテイクアウトかも必ず聞かれるので、
店内で食べる時には「內用(ネイヨン)」、テイクアウトの場合は「外帶(ワイダイ)」。
このどちらかを必ず書くか、伝えましょう。
この2つの言葉は飲食店を利用するときによく聞かれるので、覚えておくと便利です。
【阜杭豆漿】
住所:台北市忠孝東路一段108号 2F
(MRT善導寺駅5番出口から徒歩5分。)
営業時間:5:30-12:30
定休日:月曜日