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Sweet Home -俺と世界の絶望-

シネマキアート
Sweet Home -俺と世界の絶望-

私は韓国ドラマ(とくに恋愛もの)をあまり観ないのですが、サバイバル・ホラー『Sweet Home -俺と世界の絶望-』にどハマりし、第1シーズン全10話を一気見してしまいました。同ドラマはウェブトゥーン(韓国発の縦スクロール型デジタルコミック)原作を実写化したもので、昨年12月にNetflixで配信が始まるやいなや自国韓国は勿論、日本でも大ヒットしています。

家族を事故で亡くし、生きる気力を失った引きこもりの高校生チャ・ヒョンス(ソン・ガン)が、新しい生活のため引っ越した先の集合住宅「グリーンホーム」で、人間が姿を変えたクリーチャーと生死をかけて戦う物語。製作会社は昨年話題になった韓国ドラマ「愛の不時着」を生み出したスタジオドラゴンです。

終始暗いトーンで、グロテスクな描写も多いのですが、ずるずると“沼”に引き込まれます。
その理由は、ストーリー展開が速いこと。登場人物や舞台背景がわかりやすく紹介されると、勿体ぶらずに早い段階でクリーチャーが登場します。で、そのクリーチャーのCG映像のクオリティが高いこと。それもそのはず。なんと、1話当たりの制作費が約30億ウォン(約2.8億円)だとか。そして、魅力的なキャラクターがたくさん登場すること。主人公ヒョンスを演じるソン・ガンが醸し出すダークかつ繊細な雰囲気に、私は落ちました。彼以外にも顔に傷のあるヤクザや日本刀で戦うクリスチャンなど感情移入できるキャラクターのかっこいい&泣けるシーンが満載です。というわけで、見事にハマってしまいました。

スリリングかつスピーディな展開で中毒性の高い『Sweet Home -俺と世界の絶望-』。続きが気になる終わり方だったので、第2シーズンが待ち遠しいです!

『Sweet Home -俺と世界の絶望-』
Netflixにて独占配信中
https://www.netflix.com/title/81061734

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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