2018年4月13日、パリに新しい体験型アートミュージアムが誕生しました。
その名も「L’Atelier des Lumières」(ラトリエ・デ・リュミエール)。
“光のアトリエ”というその名のとおり、光を駆使した新感覚ミュージアムです。
パリでは初めてのデジタル・ミュージアム、5月に行ってきましたが、オープンしたてにも関わらずすっかり人気スポットになっていました。
パリの東側、ペール・ラシェーズ墓地から徒歩10分程度のところにあります。
バスティーユやマレ地区からもさほど遠くないのですが、観光ガイドブックにはほとんど載らない地区。外国人観光客よりも、フランス人が圧倒的に多い印象でした。
もとは鋳造所だったという建物を改造したアトリエ、広さは2,000㎡、天井までの壁の高さは10メートルも。
その広大なキャンバス(総面積は3,300㎡!)に、天井から壁、床まで、360度プロジェクションマッピングで映し出されるのです。
床に座ったり、寝そべったり、階段で中二階に上ってみたり…などと、様々なアングルから眺めると、同じ映像でもまた違った印象に見えてくるのも不思議です。
ただし会場は光が消えると真っ暗なので、会場内を歩くときは他の人の足を踏んだりしないように注意が必要です。
グスタフ・クリムトの世界を360度体験する 新しいアートの形
このミュージアムのオープニングを飾るのは、ウィーンが生んだ画家 グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)。(フランス語だと「グスタフ」でなく「ギュスターヴ」と読みます)
「死と生」「接吻」など、世界的にも有名な絵画作品を、光の演出で鑑賞するのはとても新鮮!
金色をふんだんに使用するクリムトの作品がより一層煌びやかで眩しく、光の演出でもって躍動感が増長されるよう。
会場に映し出される作品からは呼吸音が聞こえてきそうなほどの生命力を感じ、終始圧倒させられました。
まさにこれは未来のアート!
※会場はフラッシュなしで撮影可能です(フラッシュを使用すると係員が飛んできます!)
クリムトの作品に加え、エゴン・シーレ(Egon Schiele/オーストリアの画家)のプロジェクション、そしてフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(Friedensreich Hundertwasser/オーストリアのアーティスト)のショートプログラムも。
それぞれ違った世界を堪能できます。
特にフンデルトヴァッサーのプログラムは、コーネリアスが好きな人なら絶対にハマると思います!(私がそうでした…笑)
全部で一時間もないくらいのプログラムなのですが、閉館まではずっと同じプログラムがループされますので途中で入っても大丈夫です。
一度入場すれば時間制限もないので、この世界にどっぷり浸りたい方は一日中でも。
今フランスで話題沸騰のこの不思議体験、是非次回旅行計画に組み込んでください!
お子様から大人まで、みんな一緒に楽しめるはず!
(※クリムトのオープニングプログラムは11月11日までです。)
チケット売り場は混雑するため、公式サイトから事前にWEBで予約するのをおすすめします。
Atelier des Lumières
http://www.atelier-lumieres.com/
38 Rue Saint-Maur, 75011 Paris
営業時間(入場は閉館1時間前まで)
月 – 木・日曜 10:00 – 18:00
金・土曜 10:00 – 22:00