今年期待した映画のひとつで、大好きな「ボーン」シリーズ三部作の続編が9年ぶりに公開となります。マット・デイモン主演×ポール・グリーングラス監督の人気アクション・サスペンス映画『ジェイソン・ボーン』を、今回は紹介します。個人的には「スター・ウォーズ」シリーズよりも待っていました!
先の素晴らしい『ボーン・アイデンティティ』(2002)、『ボーン・スプレマシー』(2004)、『ボーン・アルティメイタム』(2007)の三部作では、ジェイソン・ボーンが記憶を失った状態から、CIAの極秘計画によって作られた自分のアイデンティティを思い出すところまでを描いています。そしてジェレミー・レナー主演の番外編的な4作目の『ボーン・レガシー』(2012)を経て、ジェイソン・ボーンの後日談と新たな闘いを描くシリーズ5作目となる本作が誕生しました。
ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)がCIAの監視網から姿を消して数年後、元同僚のニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)がボーンの前に現れ、ある事実を告げる。これをきっかけにボーンは再び動き始めることとなり、CIA長官ロバート・デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)は凄腕の殺し屋を差し向け、一方で野心家のCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、ボーンをCIAに引き戻そうと試みるが…。
このシリーズの何が好きかって…言わずもがなマットが演じるジェイソン・ボーンの孤高のキャラクター、泥臭いアクションと手ブレ&長回しの撮り方、1→2→3と尻上がりに面白くなっているストーリーと観た後の爽快感です。本作でもその好きポイントは健在で、手持ちカメラ&高速カッティングを駆使した映像は好き嫌いはあると思いますが、三部作よりもパワーアップし、スタイリッシュです。そして、エンドロールはシリーズ好きにはお馴染みの「Oh baby〜♪ Oh baby〜♪」のMoby「Extreme Ways」ですよ。震えます!
もちろん三部作を観てから『ジェイソン・ボーン』に臨む方がより楽しめますが、本作から観始めてもわかるように作られているのでご安心を。また『リリーのすべて』(2015)でアカデミー賞助演女優賞を受賞した注目女優のアリシア・ヴィキャンデル演じる新キャラクターは、ボーンの敵なのか味方なのか…最後まで目が離せません。私は「ボーン」シリーズ三部作を再々々々度振り返って、また本作を劇場で観たいと思っています。
ジェイソン・ボーン
10月7日(金) TOHOシネマズスカラ座 他全国ロードショー
(C) Universal Pictures