猫と暮らすというのは、人間にとって癒し効果があるらしい。科学的にも実証されているそう。
科学的なことはわたしには分からないが、ともに過ごす毎日で実際に癒されていることはたくさんある。
モフモフ・ふわふわの毛を触る心地よさ、甘えてくる愛くるしい仕草、全幅の信頼を寄せてくれていると分かる態度、例えようのない可愛らしい鳴き声……。
挙げたらきりがないほど、彼らから受ける癒し効果は計り知れない。
犬も可愛い。確かに可愛い。なんなら大好きである。
でも猫という生き物の可愛さは次元を超えている。(あくまで個人比)
わが家は2匹いるので、それぞれの個性もまた魅力的で。
デレが多めのジェリーに、ツン要素多めのクールビューティー・トム。
基本形がデレというのは問答無用で可愛い。でも普段クールなトムが時折見せるデレは、破壊力がハンパない。
ジェリーからごはんを催促されてもすぐに動かないわたしだが、トムが小さな声で控え目にすり寄り、
「ごはんちょうだいよ……。」
とでも言いたげな顔で上目づかいに見てきた日には、秒速でごはんの準備に取りかからせていただく。
デレというのは時々出すほうが効力を発するというのをわたしはトムから学んだ。
どんなに疲れて帰っても、嫌なことや気分の晴れない日があっても、そっと彼らの背を撫でているだけで、ささくれ立った心が落ち着く気がする。
そしてまた思うのだ。
「明日も頑張るぞ。」
日々こちらがお世話をして、面倒を見ているように思えるが、違うのだ。
彼らからもらう生きる活力や癒しは、お世話の対価以上のものがある。
こちらが “お世話してあげている”ではない。“お世話させてもらっている”なのだ。
この癒し癒されの日々が少しでも長く続くよう、彼らが毎日幸せに暮らせるように、引き続き母はせっせとお仕えするのみでございます。
To be contimew.