毎朝のヨガが日課である。
起床後すぐにヨガマットを敷く。
敷いたと同時に、マットは彼らに占拠される。
言わずもがな、トムとジェリーだ。
当然のように乗ってくつろぐ。
毛繕いは当たり前、爪も研ぐし、なんなら寝だす。
頼むからどいてくれと、同じ攻防が毎朝繰り広げられる。
ネコの習性からなのだろうか。
敷いてあるものには乗れと、遺伝子にでも組み込まれているのだろうか。
別にヨガマットでなくていいではないか。
快適に乗れるマットやクッションが他にあるではないか。
彼らをどかすのは容易い。
でもどかせない、それが猫飼い、下僕のツライところ。
寝そべる彼らをなんとか避けて、四苦八苦しながらヨガをやる。
端っこに居てくれればまだいい。
時にはど真ん中に陣取るものだから、さすがに勘弁してくれと泣きを入れてみたりする。
聞いてくれた試しはナイが。
致し方なく、退散願うときももちろんある。
そういうときは、なぜかこちらが罪悪感に苛まれるのだ。
なんなんだろう、これは。
下僕の悲しい性なのか。
ヨガマットを敷く限り、この不毛な攻防は続くのだろう。
内心。
ほんの少し、ほんのちょっと楽しんでいたりもする。
そして今日も若干の期待とともにいそいそとマットを敷く。
きっと理解してくれるはず。
この矛盾した心情を、猫飼いの皆さんなら、きっと。
To be contimew.