フランスに旅行できなくなってもうすぐ2年。
大好きな土地へ行けないストレス、先の見えない不安をどうにかして解消したいと、私が力を注いだのは、「フランス語をあらためて一から勉強する」ことでした。
残念ながら試験ではいい結果は得られていませんが、この2年間は文法を一から復習したり、複数の学校に通ったり、試験対策などで様々なオンライン講座を受講したり、と今までにないくらい真面目にフランス語と向き合った日々になりました。
まだまだ自分の理想とするレベルに到達はしていないのですが、2年前と比較すると辞書なしで新聞記事が読めたりラジオを理解できるようになってはいるので、語彙力や読解・聴解力は数段アップできたとは思っています。
でも試験勉強だけだと、なかなか伸びない会話力…
「正しく話す」「文法の間違いをなくす」とうい意識があり、ネイティブの人が聞くとどこか不自然な話し方になってしまっていたのです。
環境問題やフランスの教育に関してなど、試験で取り扱われるような主題については問題提起して話せるようになっても、自然な日常会話ができないという現実。
試験勉強ばかりだとどこか非日常感があるんですよね。
実際にネイティブのフランス人と会話してても、よく使う表現なのに辞書に載っていないものも結構ありますし。
そんな葛藤を覚えつつ、「もっと自然にフランス語話したいな」と思っていた矢先に、大好きなトリコロル・パリさんの新刊『とってもナチュラル ふだんのひとことフランス語』が届きました。
まずパッと見て好感持てたのが「カタカナ表記」。
フランス語の「r」の発音ってカタカナでは表しづらいのです(でもありとあらゆる主要単語で使われているので無視できない)。
日本語のラ行でもないし、どちらかとハ行のように聞こえます。
だから変にカタカナにするんじゃなくって、語尾の「r」は「r」のままなのがめちゃくちゃいい!って思いました。例えば、「さようなら」を意味する「Au revoir」のカタカナ表記が「オルヴォワール」でなく「オるヴォワーr」ってなっていたり。
フランス語入門の時期にこういう表記から入っていたかったです。
きっともっと自然にフランス語の発音に慣れていたはず。
日本語でも語彙力が足りてない私にとって、絶妙な言い回し強弱の一覧があるのもありがたかったです。
こういったニュアンスって、実践で覚えていくようなものなので、試験勉強ではなかなか身につかないところ。
そのほかも普段教科書では習わないようなことのオンパレード!
試験勉強でちょっとストレスに感じていたフランス語も、これで楽しく勉強できます。
短いフレーズばかりだからかんたんに覚えられるし、なによりも”こなれた”フランス語って感じが素晴らしいです。
発売1週間で重版決定するなど、大好評。
しばらく旅に出られず、フランス語に接する機会が減ってしまった方はもちろん、私みたいに試験用に「固い」フランス語ばかりに接している人にもオススメです!