CheRish Brun.(チェリッシュブラン)

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デッド・ドント・ダイ

きっと多くの女性の皆さんは、ゾンビ映画は苦手だと思いますが……、今やポップカルチャーとなっているゾンビ映画の魅力をお伝えしつつ、今回は巨匠ジム・ジャームッシュ監督×ビル・マーレイ主演の愛すべきゾンビ・コメディ映画『デッド・ドント・ダイ』を紹介したいと思います。

デッド・ドント・ダイ

実は私はホラー映画(とくに邦画)は苦手です。なのにゾンビ映画が好きな理由を考えてみました。

  1. 幽霊や怨念は存在するかもしれないし狙われたら助からないかもしれないけど、ゾンビは存在しないし狙われてもなんとかなるかもしれない(と思っている)から怖くない(※個人の見解です)
  2. 誰が生き残るのか先が読めないサバイバル・パニック展開が好き
  3. とどのつまり怖いのは、ゾンビよりも人間同士の争い

そんな私とゾンビの最初の出会いは、マイケル・ジャクソンの楽曲「スリラー」(1983)のミュージックビデオ。不気味だけど、哀愁が漂う姿と背景に魅了され、その後ゾンビ映画界の第一人者ジョージ・A・ロメロ監督の「リビングデッド」シリーズにハマり、ダニー・ボイル監督作『28日後…』(2003)、本作のビル・マーレイが本人役で登場する『ゾンビランド』(2010)、母と毎シーズン楽しんで鑑賞しているTVシリーズ「ウォーキング・デッド」(2010年〜)、ブラッド・ピット製作・主演『ワールド・ウォーZ』(2013)、韓国の秀逸ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2017)など、大好きなゾンビ映画はたくさんあります。が、ゾンビ映画初心者の女性の皆さんには、トボけた警官コンビと住民たちがユーモラスで奇想天外なゾンビたちに立ち向かう本作をおすすめします。

デッド・ドント・ダイ

アメリカの田舎町センターヴィルで、3人だけの警察署で働くロバートソン署長(ビル・マーレイ)とピーターソン巡査(アダム・ドライバー)は、ダイナーでの変死事件を皮切りに、思わぬ事態に巻き込まれていく。町に溢れ出すゾンビたち。どうやら生前の活動に引き寄せられているようだ。日本刀を携えて救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダ(ティルダ・スウィントン)も加わるが、時間を追うごとに増殖していくゾンビたち。彼らを待ち受けるのは、希望か、それとも絶望か……!?

デッド・ドント・ダイ

かつて『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)でヴァンパイア映画への偏愛を示したジム・ジャームッシュ監督は、気心の知れた熟練スタッフと豪華キャストのファミリーを招集し、本格的なゾンビ映画の創造に挑戦。彼が描くゾンビは先に挙げた「ウォーキング・デッド」のようにシリアスではなく、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のように過激でもありません。ジョージ・A・ロメロ監督の古典名作にオマージュを捧げ、恐怖よりもトボけた滑稽さを、疾走感よりも牧歌的な緩やかさを取ったアプローチで、ジャームッシュ監督特有のオフビートと相まって哀歓豊かで絶妙な味わいを醸し出しています。

デッド・ドント・ダイ

一心不乱にスマホ画面に見入って歩行する巷の“スマホ・ゾンビ”にインスピレーションを得た監督は、本来無個性のゾンビに現代の世相を反映。生前の物欲に従って行動するWIFIゾンビやコーヒー・ゾンビ、ギター・ゾンビたちには爆笑です!

デッド・ドント・ダイ

キャストには、『ブロークン・フラワーズ』(2005)などジャームッシュ監督と本作で4度目のタッグとなるビル・マーレイ、『パターソン』(2016)からジャームッシュ組に加わったアダム・ドライバーがW主演を務めるほか、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、セレーナ・ゴメス、スティーヴ・ブシェミ、ダニー・グローヴァー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップ、トム・ウェイツら、ジャームッシュ常連組から注目の若手まで、オールスターの豪華ファミリーが大集結し、コミカルな怪演を披露しています。

デッド・ドント・ダイ

血しぶきならぬ人間のおかしみがあふれ出す『デッド・ドント・ダイ』。全編に流れるカントリーナンバーのテーマソング(監督から依頼を受けたスタージル・シンプソンの描き下ろし曲)を聴きながら、ジャームッシュ監督らしいノスタルジックかつコンテンポラリーなオンリーワンのゾンビ・コメディを映画館で楽しんで!

デッド・ドント・ダイ

『デッド・ドント・ダイ』
2020年 近日公開
https://longride.jp/the-dead-dont-die/
Abbot Genser / Focus Features © 2019 Image Eleven Productions Inc.
Frederick Elmes / Focus Features © 2019 Image Eleven Productions, Inc.
© 2019 Image Eleven Productions Inc. All Rights Reserved.

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Author's Profile

GLAM編集長/エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のアラフォーのエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブ・エディターを経て、現在は女性サイト「GLAM」編集長に。
好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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