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私のごきげんな毎日

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

シネマキアート
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

皆さん、探偵や推理映画はお好きですか? 私はこのジャンルが大好物なのですが、最近はテンポが速くスタイリッシュすぎるものが多くて……。それも悪くないのですが、どちらかというと騙し合いや謎解きがじっくり楽しめる伝統的な推理ものが好きです。そんな私の想いにジャストミートし、伝統と斬新さを見事に織り交ぜ、巧みなストーリーテリングが素晴らしい映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』を紹介します。

NYの豪邸で世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)の85歳の誕生日パーティーが開かれた翌朝、ハーランは遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は、匿名の人物から事件の調査依頼を受けて現場である豪邸に到着。自殺ではなく、殺人事件と見極めた探偵は、パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら、屋敷にいた全員が第一容疑者として捜査を開始する。やがて、家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

本作は「10代のころからアガサ・クリスティーの根っからのファン」だという、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が、ミステリーの女王に捧げて脚本を執筆したオリジナル作品。脚本に惚れ込んだ「007」シリーズのダニエル・クレイグ、「アベンジャーズ」シリーズのクリス・エヴァンスを筆頭に、オスカー俳優クリストファー・プラマー、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、トニ・コレット、ドン・ジョンソン、マイケル・シャノンら豪華キャストが結集した話題作です。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

現在、全世界で2.4億ドル(約262億円)の大ヒット、米レビューサイト「ロッテントマト」では驚異の満足度97%を記録(1月6日時点)。また、今年のゴールデン・グローブ賞では作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ダニエル・クレイグ)、主演女優賞(アナ・デ・アルマス)の3部門ノミネート、1月13日に発表されたアカデミー賞では、ジョンソン監督が初の脚本賞にノミネートされました。すでに続編の企画も始動していて、007シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(4月10日公開予定)でジェームズ・ボンド役から卒業するダニエルの次の代表シリーズになりそうな予感。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

謎解きの常識を超える、ミステリー映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。「密室殺人」「全員容疑者」「天才探偵」というミステリーの王道要素に、刑事コロンボや古畑任三郎のような倒叙的展開かと思いきや二転三転する絶妙な仕掛け、そして豪華キャストのユーモアな名演が合わさり、想像以上に興奮すること間違いなし! 映画でしか味わえない、極上エンターテイメントに魅了されてください。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
1月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
https://longride.jp/knivesout-movie/
Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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