昨日の夜から、明日の朝ごはんは絶対にこれにしよう!って決めていた。
それも、蒸籠で蒸すことも。
すでに、冷蔵庫の野菜庫に大きなサツマイモが居座り続けて2週間。なんとかしなくては、なんとかしなくては……と思いつつも、夕食のメニューとの組合せがイマイチ。
来週から約1週間、仕事で北海道に行くことが決まり、本格的になんとかしないと大好きなサツマイモがダメになってしまう。
「あ!朝からサツマイモを蒸籠で蒸すなんて超贅沢じゃない!」
と突如思い立ち、昨晩は翌朝のふかし芋に思いを馳せながら眠りについた。
朝起きて、身支度し、掃除をし、洗濯をし、いよいよだ。
本当は1本まんま蒸したかったけれど、あまりにも立派なサツマイモだったため、食べやすい多きさに切ってから蒸籠へ。(蒸籠じゃなければ1本でも蒸せるけれど、今日はどうしても蒸籠で蒸したかった)
待つこと、15分ちょっと。蒸籠の蓋を開けると、真っ黄色になったサツマイモがまるで笑っているかのように私を見ている。
もうこうなったら、たっぷりだ!
っと、バターを乗せた瞬間に、熱でじわーっとバターが溶け出す。
あぁ……、これが食べたかった。これが食べたかったのよ。
甘いけれど甘すぎないほっくりとしたサツマイモと、バターの塩味。朝からこんなの食べて良いんだろうか?というちょっとした罪悪感が、さらに幸福感を高めてくれた。
オフィスに通っていた時は、朝ごはんは基本食べない。
思い立った時にふと食べる程度だったけれど、今はきちんと食べる。
なんだか、たったそれだけなのに生活している感じがする。ここ最近、それ以外にも生活しているな……と感じることが多々あって、結婚して15年。やっときちんと暮らせてるのかもしれない。
CheRishだったころ、「ある日の朝ごはん」という連載をしていた。
実は昨日、読み返していた。色々な方の朝ごはんの風景が見れて、やっぱりこの連載を復活させたいな!っと思った。
だから、きっとサツマイモを朝から蒸してみたくなったんだと思う。
朝ごはんを大切にしたいなって思ったんだと思う。