練馬区立美術館で、商業ポスター画家・レイモン・サヴィニャックの展示会
「練馬区独立70周年記念展 サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
が開催中です。
今回は、ポスター作品やスケッチ、原画などなど、なんと約200点もの大規模展示。
そのうちパリのフォルネイ図書館から約100点も来日!
東京の会期後は、宇都宮、三重、兵庫、広島へ巡回するそうです。
こんなに原画が揃う機会もなかなかないですし、代表作以外の作品をたくさん見ることができるのはうれしい限り。
「私は41歳の時、牛のお乳から生まれた」
というサヴィニャックの言葉がありますが、巨匠カッサンドルに師事し、ポスター制作をスタートさせた彼が『牛乳石鹸 モンサヴォン』のポスターで本格デビューしたのは、41歳のとき。
「遅咲きの天才」と言われたサヴィニャックの人気は瞬く間に広がり、世界中の企業ポスターを手がけるようになりました。
日本企業だと、練馬区の「としまえん」や、明治ミルクチョコレート、サントリーのポスターが今回展示されています。
今まで日本でもサヴィニャック展は何回か開催されてきましたが『モンサヴォン』をメインビジュアルにせずに『早く!アスプロ』(鎮痛剤の広告)の絵を大きく持ってくるあたり、なかなかシュールな選定です!
『フリジェゴ冷蔵庫』の男の子は、今回の展示会場で順路を指さす大切な役目を果たしていましたよ。
展示は撮影禁止。
館内で撮影できるのはロビーの一角のみでした。
パネルに顔をはめて、記念写真を撮ってください☆
展示は時代を追って、ではなく
動物たち/オトコの人、オンナの人/働く人/製品に命を吹き込む/子どもたち/指さすヒト/自動車とその部品/タバコ/BIC/パリ
などと、作品のテーマごとにわけられています。
これがすごくよくて!
フランスを代表する写真家・ロベール・ドアノーが撮ったサヴィニャックの写真も何点かありました。
生い立ちの写真から、最後にはドキュメンタリー映画も見ることができて、
より一層サヴィニャックを好きになって、大興奮で会場を後にしたのでした。
図録は264ページの超大作です!
表紙は「Laines d’Aoust」 ウット毛糸のポスター。
展示会オリジナルグッズは図録の他にクリアファイルも何種類かありましたが、見逃せない商品が「森永ミルクチョコレート」…が描かれた、チョコレート!
食べるのがもったいないくらいかわいいです!
その他にポスターやポストカード、クリアファイルやトートバッグなども販売されていました。
ウィットに富んだ作品の数々に大興奮!!
貴重なデッサンや原画、実寸大の特大ポスターもたくさんあるので、ぜひサヴィニャックの幸せな魔法にかけられてみてください☆
練馬区独立70周年記念展 サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法
会期: 2018年2月22日(木)~4月15日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00~18:00 *入館は17:30まで
練馬区立美術館
https://www.neribun.or.jp/museum.html
東京都練馬区貫井1丁目36-16
宇都宮美術館
2018年4月29日(日)~6月17日(日)
三重県立美術館
2018年6月30日(土)~9月2日(日)
兵庫県立美術館
2018年10月27日(土)~12月24日(月・振休)
広島県立美術館
2019年1月5日(土)~2月11日(月・祝)