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フランスの港町ナント ジャック・ドゥミ『ローラ』の舞台へ

おフランスかぶれのうたかたの日々
パサージュ・ポムレー

映画『ラ・ラ・ランド』でオマージュされ話題になった、1960年代のフランス映画『シェルブールの雨傘』と『ロシュフォールの恋人たち』。

2作品の監督を務めたのは、フランス・ポンシャトー(Pontchâteau)出身のジャック・ドゥミ。
1990年に59歳という若さでこの世を去りましたが、フランスのみならず世界各国でリバイバル上映されるなど、愛され続ける作品の数々。

彼の妻・アニエス・ヴァルダは、89歳になる現在も、現役の映画監督なのです。
2人の特集上映『ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語』が、2017年7月下旬から東京・シアター・イメージフォーラムほか全国で順次開催されます。

さて、今回ご紹介するのは、ジャック・ドゥミの長編デビュー作『ローラ』(Lola)の舞台である、フランスの港町・ナント。
ナントは、ドゥミが幼少期を過ごした街でもあるのです。

以前こちらの連載で、ナントのシュールな遊園地についても紹介しました。

観光局・Office de tourisme に行くと、ジャック・ドゥミ巡礼マップが置いてあるので映画好きな人は即ゲット。
このマップ片手に歩くだけで、映画の中にトリップできるのです。
(写真のビールはお気になさらず…笑)

ビール

さて、『ローラ』の中でも印象的なパサージュ・ポムレー(Le Passage Pommeraye)。
こちらの連載でもいくつかパリの素敵なパサージュをご紹介してきましたが、ナントに来たらこのパサージュを見ずには帰れません!

珍しいのは、3階建てのパサージュっていうところ。
ナントは坂の多い街、勾配が結構激しいです。
3階からは裏側にある道路に、この映画のセットのようなパサージュを通り抜けてそのまま行けるのです。

パサージュ・ポムレー(Le Passage Pommeraye)
Rue de la Fosse, 44000 Nantes

パサージュ・ポムレー

ナントは人が少なくて歩きやすかったんですが、このパサージュだけは、通路としてショートカットに便利なのか、人通りが多かったです。
写真を撮るときに人が横切り、結構苦労しました…。

それでも、ただの通路としてだけでなく、お土産にも最適、おしゃれな缶詰専門店や雑貨屋もあるので、何時間も過ごせますよ!

さて、お次はナントのグラスラン広場、オペラ座向かいにある、歴史的建築物にも指定されている「ラ・シガール」(La Cigale)。
19世紀に建てられたのですが、内装は当時とほとんど同じだそう。

ラ・シガール

映画はモノクロだったけど、店内は映画の中の世界そのままでした。
映画のようなキャバレーではなく、高級ブラッスリーですが。
店内入ってすぐに広がる『ローラ』の舞台!映画鑑賞後に行くと、感動もひとしおです。

ラ・シガール

ラ・シガール (La Cigale)
4 Place Graslin, 44000 Nantes

『ローラ』主演のアヌーク・エーメのように、アイラインをばっちり決めてナントの街を歩けばより一層気分も上がると思います♪

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