フランス西部の都市・ナントは、『八十日間世界一周』『海底二万里』の 作者 ジュール・ヴェルヌが生まれた街。「SFの父」とも言われるヴェルヌは、人並み外れたとんでもないイマジネーションに溢れた人物です。
そんなヴェルヌの世界観を再現しようとしたのが、ナントに拠点を置くクリエーター団体の「ラ・マシーン(La Machine)」。
かつて某映画にあった「なんとナントに2日間」というセリフはもう通用しないくらいの、大人も子供も時間を忘れて楽しめるアミューズメント・パーク「レ・マシーン・ド・リル(Les Machines de l’île)」を作りました。
旧造船所の、だだっ広い土地に作られたレ・マシーン・ド・リル、なんと入場は無料なんです!!!
アトラクションに乗るときだけお金が要りますが、眺めるだけなら無料で何時間も楽しめるという、なんとも素敵な遊園地。
足を踏み入れた途端、とてつもなくシュールな世界観が広がって…わくわく!
入口には「サギの木(L’Arbre aux Hérons)」が。ジブリっぽい!
この木の中は遊歩道と庭があり、なんと300人が入れるのだそう。
園内奥、ロワール川河畔にはひときわ目立つメリーゴーランドタワー「海の世界のメリーゴーランド(Carrousel des mondes marins)」が。
フランスのメリーゴーランドはお馬さんだけでなく割とシュールなテイストのが多いなーと思っていたのですが、これは私が今まで見た中でも一番シュール!
海底生物が苦手なので、怖い(笑)
マシーン・ド・リル一番の目玉は、なんといっても巨大な象のマシーン(Grand elephant)
!
実際に乗ることもできますが、晴天で休日ともなると、閉園二時間前でチケットが完売してしまうくらい大人気です。
乗り場はパーク入り口、パーク中央、メリーゴーランドタワーと、3か所あります。
乗る時間によって異なりますが、チケットを買うときに丁寧に教えてくれます。
象の高さは12メートル。かなりゆっくり歩きます。
頭頂部のベストポジションは大人気なので競争率高いです。
ネットで見ていた限りではハリボテっぽくって(失礼)、人が大勢乗ったら壊れてしまわないか不安でもあったのですが、重量50トン、子供が(大人も一緒に、ですが)キャッキャッとはしゃいだところでなんともありません。
およそ30分の象の旅。わずかな距離だけど、童話の中に迷い込んだような気分が味わえます!
インターネットで見るより断然実物のほうがかっこいいです。
想像していたより格段シュールで迫力満点!
フランスにいるとは思えない、いやもっと言えば現実世界のものとは思えないような不思議な感覚がとっても楽しいです。
ナントはパリから新幹線(TGV)で約二時間。
日帰りでも行けますが、映画のロケ地巡りも楽しい街なので是非一泊して、このマシーン・ド・リルもあわせてたっぷり楽しむのがおススメです!
レ・マシーン・ド・リル(Les Machines de l’île)
http://www.lesmachines-nantes.fr/
Parc des Chantiers Bd Léon Bureau – 44200 Nantes
ナントの駅からのアクセスは、所要時間15分くらい。
「路面電車」トラム1号線(緑色)に乗り 、停留所”Chantiers Navals”で降りてロワール川を渡 ったら、すぐです!
※開園時間は時期により異なるので、ホームページをご確認ください