2017年3月9日に書籍『心地よさのありか』が株式会社パイ インターナショナルより刊行された。
暮らし、 仕事、 家事、 おしゃれ。 わたしらしい暮らし、 もっとおもしろがってみよう!
迷いの日々も楽しみながら、 自分とまわりをゆっくり見つめ直したちいさなエッセイ集。
気持ちや視点の持ち方、暮らしとの向き合い方など、日々を営むうえで普遍的なものをすくいあげ、読み手の心にしみ込む33篇を収録。 読み物に添えられたのびやかなイラスト、撮り下ろした穏やかな光あふれる写真ページとともに、読んだあとに心と身体に余韻を残す。 「この本をめくる時間そのものが心地よさにつながってくれたら」という思いでつくられた1冊だ。
小川奈緒・文
編集者・文筆家。 出版社のファッション誌編集部を経て、フリーの編集者に。
2010年、自ら書き下ろしたエッセイと、夫・小池高弘のイラストを編んだ初作品集『Table Talk』を制作。
その後も『家がおしえてくれること』(KADOKAWA)、 『おしゃれと人生。 』(筑摩書房)、 『sketch 1、 2』(自費出版)などのエッセイやインタビュー集を出版し、日常にひそむ大切なこと、 芯のある生き方と暮らし方を見つめた本の著作活動に取り組む。
目標は、読んだひとが大切に手元に置きたいと思ってくれる本をつくること。
http://tabletalk.cc/
小池高弘・画
イラストレーター。幼いころから絵を描くこと、文章を書くことが好きだったが、大学卒業後は出版社や広告制作会社の社員、カフェの調理人、フリーライターと興味のある仕事を経験する。
小川と結婚後、夫婦共著の作品集や個展、ウェブサイトでイラストを発表し、独特のあたたかさをもつ線画が人気に。現在は雑誌や書籍、Tシャツ、ショップカードやDMのイラストなどを数多く手がけている。
イラストと文章が同じバランスの本をつくることが大きな喜びのひとつ。
http://tabletalk.cc/
「自分らしい生活が送りたい」。そう思える本に出会ってしまいました。
もともと「自分らしい」暮らしに憧れが強いほうではありますが、こんなにナチュラルにすっと入ってきた本に出会ったのは数年ぶりかと思います。
じゃあ自分らしい暮らしってどういうものなんだろう?
自分らしい暮らし=おしゃれ みたいな図式が描かれてしまうことが多い最近。”こういう暮らしがおしゃれです!おしゃれに暮らす為にはこんなアイテムが必要です”という本も多く出ているけれど、この本の軸にあるのはタイトルからもわかるとおり”心地よさ”。誰のでもない”私の心地よさ”がキーワード。
心地よさは人によって違うから、「これがいいです。」「あれがいいです」ではないんだと当たり前なんだけれど、改めて実感。
暮らすことって毎日のことだし、当たり前のことだから、ついつい大切にしたいと思いつつも流してしまうことが多い。でも、そんな時もがんばらずに「ここが私の心地よい場所」といえる空間を少しずつ作っていきたいな。まずは何からはじめよう。いつもキレイなキッチンからはじめようかしら。毎朝、窓を開けることからはじめようかしら・・・
私らしい暮らし、それが心地よさであって、心地よい、それが私らしい暮らしなんだと思います。