CheRish Brun.(チェリッシュブラン)

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リリーのすべて

リリーのすべて

前回に引き続き、今回も究極のラブ・ストーリーを紹介したいと思います。映画『リリーのすべて』は、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベとその妻の無償の愛を描いています。夫(彼氏)が女性として生きたいと願った時、あなたはそれを受け入れることができますか?

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1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、肖像画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)と共に公私ともに充実した日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたりの前にひとりの婦人科医が現れて…。

トランスジェンダーという言葉や概念がまだ確立していなかったであろう時代にあった実話を、『英国王のスピーチ』(2010)でアカデミー賞の主要4部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞)を受賞したトム・フーパー監督が、またしても大きな壁に立ち向かう人間の勇気を見事に描いています。

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そんなフーパー監督が脚本を読んでリリー役はこの俳優しかいないと指名したのが、エディ・レッドメイン。『博士と彼女のセオリー』で車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士を熱演し、昨年のアカデミー賞主演男優賞を獲得したエディ。今回も彼は繊細かつ丁寧に、リリーに覚醒する前の男性アイナー期、狭間で苦悩するアイナー&リリー期、そして解放した女性リリー期という3段階で演じ分け、役柄に全身全霊を捧げています。第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされていますが、果たして2年連続の獲得となるか?

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エディも然ることながら、ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルも素晴らしいのです! 夫の変化を目の当たりにし悲しむもそれを受け入れて乗り越えていく強い愛。このふたりの関係をアリシアは「ソウルメイト」と言っています。私はゲルダに入り込んで本作を観たのですが、こんな無償の愛は簡単に理解できるものではなく、とても心が揺さぶられました。

アリシアの知名度はまだそれほど高くないですが、本作でアカデミー賞助演女優賞に初ノミネートされ、今後が楽しみな女優のひとりです。スウェーデン出身の彼女は現在「ルイ・ヴィトン」の新ミューズとしても活躍しています。キーラ・ナイトレイ主演の『アンナ・カレーニナ』(2012)で注目され、昨年公開されたガイ・リッチー監督作『コードネームU.N.C.L.E』(2015)ではヒロインをコミカルに演じ、今年はマット・デイモン主演の「ボーン」シリーズの新作『Jason Bourne(原題)』(日本公開は10月予定)のヒロインにも抜擢されました。着実にキャリアを積んでいますね。(あと、個人的にアリシア主演のSFサスペンス映画『Ex Machina(原題)』が観たいので、早く日本で公開して欲しい!)

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アリシアのゴシップ情報も。昨年、正統派イケメン俳優のマイケル・ファスベンダー(公開中の映画『スティーブ・ジョブズ』の彼は必見です!)とF1モナコGPを観戦する姿を目撃されるも数ヵ月で破局したとか。そして、先週開催された第69回英国アカデミー賞の会場で隣同士の席になったアリシアとマイケルは、「キスカム」でスポットライトを浴びたにも関わらず、キスを頑なに拒んだそうですw。これは来週のアカデミー賞授賞式でのふたりの絡みにも注目ですね。

話が逸れましたが、人を愛するとはどういうことなのかを斬新な角度から描いた『リリーのすべて』。リリーとゲルダが自分らしくあるために選んだ人生を劇場で見届けてください。

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リリーのすべて
3月18日(金)全国ロードショー
http://lili-movie.jp
(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

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Author's Profile

GLAM編集長/エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のアラフォーのエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブ・エディターを経て、現在は女性サイト「GLAM」編集長に。
好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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