ハウルがやってきて早や1か月半近くが経とうとしている。
毎日本当にバタバタで、気付けばとうに過ぎていた1か月。
迎えた当初は、まるで侵略者でも見るような眼差しだったトムとジェリーも、どうにか受け入れてくれて。
今やすっかり優しいアニキたちである。
小さい体ながら、気の強さはなかなかのハウル。
怖いものを知らないというのは最強で、果敢にアニキたちにちょっかいを出している。
特にジェリーのほうが好きらしく、猫パンチにボディアタック、あらゆる技を仕掛けてはしょっちゅう追い回している始末。
対してジェリーは、ハウルより数倍も大きな図体をして、ひたすら防戦のいっぽうで。
手加減をしてあげているというよりも、どう相手をしていいか戸惑っているというのが母の見解。
力では間違いなく上なのに、決して手を出すことなく(耐えきれなくてときどき追い払ってはいるけれど)、忍の字のジェリー。
まぁ、言うなれば本当に優しいやつなのだ。
トムはというと、特段相手をするでもなく、興味を示すでもなくて。
でもハウルが寄ってきて、トムの尻尾で遊びだすと、そのまま遊びに付き合ってあげている。
こちらも一見クールだけれど、決して面倒見が悪いというわけではない。
ハウルが寄ってくれば、ちゃんと相手をしてあげている。
まぁ、言うなればこちらも優しいやつなのだ。
一時はどうなるかと思った3匹の相性だが、母の心配をよそに、トムもジェリーも立派にアニキとして成長している。
そんな姿を見るにつけ、万感迫るものがある。
ハウルを迎えたのは母の勝手、それでも変化を受け入れてくれたトムとジェリーには感謝しかない。
ひどかったトムの結膜炎もおかげさまで完治して。
また変調することのないよう、引き続き彼らのケアをしなければと気を引き締めている。
To be contimew.