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冬の台湾で医食同源を実感した日のこと

大人女子的台湾生活
冬の台湾で医食同源を実感した日のこと

新年快樂!みなさま、あけましておめでとうございます。コバシイケ子です。今年も台湾の日々のことを徒然と書いていこうと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、台湾もついに冬らしい気温に突入し、コートを羽織る生活となりました。
が、その気温も日々実に不安定。最高気温が30度近くになる日もあれば、翌週はいきなり15度前後になったり、気温差が激しく、正直からだがついていくのに精いっぱい。着るものも困るし、この時期、旅行に来る方などによく服装のことなどを聞かれますが、なんとも答えられないのです。直前の天気予報を調べていただくのがやっぱり一番かな、と思っています。

そんなこんなで気をつけてはいるのですが、先日案の定風邪をひいてしまいました。
近年のわたしの風邪の傾向はまず喉から。あれ、なんかちょっと痛いかも、から始まって、喉が焼けるように痛くなる→声が出なくなる→くしゃみ鼻水が止まらない→鼻ずまり→味がしなくなる→味がしないなんてとてつもなく悲しい!の流れ。薬に頼ったり、病院に行ったりしてもなかなか治りが悪いのも特徴です。

ここ数日は鼻水が止まらなくて、今もティッシュ片手にこの原稿を書いているのですが、いつもより症状が比較的楽な気がしています。このまま無理をしなければ治りそうな予感。

実はちょっと閃いて、今回やってみたことがあるんです。それは「食」。
よく考えてみると、台湾では安く、手軽に薬膳を取り入れられる環境が揃っていて、あれ、喉が変だ。と思った日から、積極的に効き目のありそうな食材を取り入れてみました。

まず、台湾では至る所にドリンクスタンドがあることは以前書いたと思うのですが、寒い時期に突入するとどのお店でも冬季限定のホットメニューが登場します。特に生姜や棗、龍眼などの素材を使用したものが多く、どう考えてもからだにも良さそう。

わたしも今回はそれをフルに活用させてもらいました。ランチタイムのときにはお昼ご飯となにかドリンクを外で買ってくることが多いですが、風邪の症状を感じたこの日、最近台湾にどんどん増えてきているドリンクスタンド「一芳」の冬季ドリンク「薑汁檸檬」をセレクトしました。「薑」とは生姜のことなので生姜と檸檬のホットドリンクです。もともと甘みも入っているのですが蔗糖を使っているところもポイントが高い。このお店は生のフルーツがたっぷり入った水果茶(フルーツティ)が看板商品なのですが、使うフルーツは全て台湾産の安心、安全なものを使用していて、味もいい。そんなところも地元の人々の支持を得て、一気に人気のドリンクスタンドになりました。

この生姜入りドリンクを飲むことは数日間続けました。「COMEBUY」というドリンクスタンドも比較的よく利用するのですがここの「暖薑奶茶」にも今回大変お世話になりました。すりおろした生姜がたっぷり入ったミルクティなのですが、見るからに暖まりそうな名前ですよね。絶対に生姜効果に違いない、とわたしは信じているのですが、喉はいつものように悪化することはなく、「声が出ない」という最悪な事態は今回免れました。「薑」の名前のつくドリンク、生姜効果で体もぽかぽか。風邪かもと感じたときや、寒い台湾旅行になってしまったときはこういった方法で手軽に温活するのもおすすめです。

台湾ドリンク
相変わらずたっぷりサイズの台湾ドリンク。どこのお店も袋を付けるかどうか聞いてくれます。
ドリンク一杯がぴったり入るこの袋、持ち歩くのに断然便利なのでぜひもらうことをおすすめします。

そして、調子が悪いと感じたその日の夕食、ふと頭に浮かんだのは「四神湯」という漢方スープのことでした。これも特別なスープというわけでもなく、街の食堂で飲むことができます。わたしが行きつけなのは「公館」という街にある「藍家」というお店。ここは、この四神湯のほかに「割包」という角煮を挟んだ台湾式ハンバーガーもとても有名なお店です。

四神湯他
これがわたしのお気に入りの組み合わせ。
手前が「四神湯」、奥が「割包」です。
ほぐした角煮、ピーナッツの粉、そしてパクチーがふわふわの蒸し饅頭に包まれています。
しっかりめの味付けで一口食べるだけで元気が出てきます。

白濁したスープはほんのり漢方の香り。ハトムギ、蓮の実、山薬(さんやく)、芡実(けんじつ)と柔らかくなるまで煮込まれたモツがたっぷり入っています。胃、腎、肺に効き、咳を鎮めたり、食欲増進などの効能があると言われています。ハトムギは美白にも効果があります。はじめて注文した時は、結構クセがあるでは?とちょっとどきどきしたのですが、一口飲んですっかりお気に入りに。漢方の香りも口に含むとそこまで強くはなく、モツもしっかり処理されているので臭みはまったくありません。どちらかというと優しい味で、とにかく染み渡る、という表現がぴったり。心やからだがなんとなく弱っているとき、特にこのスープが恋しくなります。

医食同源
きれいに処理されたモツは腸とガツの2種類入り。
値段は「四神湯」60元(約230円)、「割包」50元(約190円)という安さ。
気軽に飲めることが本当にありがたく、このスープを飲むたびに「医食同源」という言葉を思い出します。

ちょうどお正月休みもあったので、からだもしっかり休められたというのも大きかったのですが、このような感じで今回は薬に頼らず、食べるものでからだをできる限り整えてみました。本当はB級フードも大好きなのでつい乱れた食生活になりがちですが、こうやって恵まれた環境にいるのだから、今後も自分の生活に台湾の伝統的な食文化も上手に取り入れていけたらな、と思っています。

■お店情報
「藍家割包」
住所:羅斯福路三段316巷8弄3號
(MRT公館駅4番出口より徒歩三分)
TEL:02-2368-2060
営業時間:11:00~24:00(月曜定休)

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