こんにちは、セラピストの結美です。
8月も終わり、そろそろ夏の疲れが出てきていませんか。
心と身体は連動しています。身体の疲れや不調が続くと気分まで落ち込みやすくなり、スッキリしない日が続くことも。
特に、大人の女性の疲れと不調は、そこに月のリズムも相まって、理由もなく気分の浮き沈みを感じ、自己嫌悪や自信喪失になることも。
皆さんもご経験があるのでは?
今回は、私自身が心がけている、自分のご機嫌の取り方についてお話しします。
私は普段、人を癒す側のセラピストとして活動しているので、クライアントさんのお悩みにしっかりと寄り添うためにも、常に自分自身の心は安定させておくよう心がけています。
誰もが大人になると、自分のご機嫌は自分でとるしかないことが多いのも事実。
季節の変わり目の今だからこそ、心をフラットに、そして軽やかに安定させるために、感情をコントロールする秘訣をご紹介します。
どんな感情も否定しないこと
自分のご機嫌をとるために、ついやりがちな事があります。
それは、自分のネガティブな感情を見てみぬふりをし、蓋をしてしまうことです。
一見、自分の中でネガティブなものが消えたように思えますが、ご機嫌になるのはほんの一瞬だけ。
しばらくしたらまた同じような感情の波が来るので、何の解決にもなっていません。
何度も同じ感情に苦しみ続けないためにも、強くおすすめしたいのが、まずは勇気を持って、どんなネガティブな感情も否定せずに自分の心で認めてあげること。
初めは、自分の嫌な部分と向き合う事は怖いかもしれません。
しかし、それをすることによって
「これは本当に自分の感情なのか?」
「この感情はどこから来たもの?」
というように、自分自身の内側を客観的に見つめることができます。
自分を客観的に見つめることで、抱えている感情が、案外自分にとってさほど重要ではないことに気づけるかもしれません。
あるいはそのネガティブな感情が、もっと別の問題から引きずっているものだと、気づくことができるかもしれません。
いずれにせよ、自分の内側で生まれた感情を客観的な視点からしっかりと味わってみましょう。
怒りと悔しさは自分を奮い立たせる原動力
ネガティブな感情で特にエネルギーが大きいのは、怒りと憎しみ、悔しさといった感情です。
怒りや悔しさを表現する時、よく日本語で
「腹が立つ」
「頭に来る」
「臍(ほぞ)をかむ」
といった慣用句が使われますが、これはまさに心と身体が繋がっているということがよく表れています。
東洋医学の陰陽五行説では、怒りや憎しみ、悔しさといった感情のエネルギーは、胃や腸、そして頭を支配しているとされています。
それらの感情のエネルギーは、うまく回すことが出来れば心と身体のエンジンとなって、私たちの行動力や原動力へと変換させることができます。
ですが、感情に支配されるがままエネルギーを停滞させてしまうと、心にさらなる負担をかけて、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の不調を招くことも。
怒りや悔しさ、憎しみは、人間なら誰にでも起こりうる感情です。自分を否定する必要は全くありません。
それらの感情といかに素早く、そして冷静に向き合うことが必要なことです。
不安と心配は自己防衛と優しさのエネルギー
不安や心配も、私たちの心に停滞しやすいネガティブな感情です。
しかし、これらの感情も決して悪者ではないのです。
何故なら、不安や心配を感じる時というのは、潜在的に「自分を守らなければ」という、第六感的なものが働いているからです。
また、不安や心配の中には、相手を思いやるエネルギーも含んでいることがあり、それはあなたの中の優しさから生まれたものです。
ネガティブな感情を客観的にとらえることで、その感情の中に隠れている自分の長所や新たな魅力に気づけるかもしれませんよ!
悲しみは心の学びと強さをもたらす
悲しみの感情は、不安や心配の感情に少し似ているエネルギーですが、ハートチャクラを閉ざしやすく、場合によっては何年もハートの内側に残留し続けてしまうもの。
過去世あるいは現世の幼少期、これまでの人生に受けた心の傷やトラウマを解消することが出来ないことによって、何度も押し寄せてくることもあります。
悲しみの感情は、モチベーションや行動する意欲を奪うことがあるので、良くないエネルギーだと思われがちです。
ですが、やはり悲しみの感情も大事なエネルギー。
人に裏切られたり、大切な人やペットを失ったり、自分を否定されたような出来事があったりと、悲しみの原因にも様々あります。
でも、その全ては人生において、きっと大切な学びと必要な感覚を、身をもって教えてくれているのです。
悲しみの感情を感じている自分のハートと、客観的に向き合ってみましょう。
そうすることで、その経験であなたのハートがどんなことを学べたのか、そして、この先の未来に同じ経験をしないためにどうすべきか、きっと気づけるでしょう。
それに気づく頃には、あなたの悲しみの感情は薄れてハートが軽くなり、新たに前を向く強さが生まれているはずです。
喜びは人を愛し思いやるエネルギー
常にご機嫌な人というのは、ネガティブな感情がないわけではなく、感情エネルギーのコントロールや内観(=自分のハートを客観的に観察すること)を上手に取り入れています。
私自身、感情的になることがほとんどなく、周りからも常にフラットだと思われてますが、ちゃんと内側には色々な感情を持っています。
悲しいことやイライラすることがあっても、「自分にとってはどうしようもないことである」あるいは、「その感情の対象が自分とは関係ないことである」と、素早く判断するようにしています。
もはやその時点では次の楽しいことやハートが軽くなることへと意識が移っているのです。
喜びの感情エネルギーは、言うまでもなくパワフルでポジティブ!
そのエネルギーは、自分を愛する事はもちろん、周囲へもその愛のエネルギーを広げて伝播させることが出来ます。
何かショックなことやイライラする事があったとしても、自分が愛の存在であると達観するようにしてみて下さい。
そしてその視点を持って、振る舞いやコミュニケーションにも愛や思いやりのエネルギーをのせてみてください。
きっと見えていた曇った視界もスッとクリアになり、周りからの反応や優しさに気づくことができるはずです。
やがてそのポジティブなエネルギーは循環して、自分も周囲もますますハートが軽くなり、良い環境が生まれます。
これは日常的に心がけることで、家庭、職場、友人関係、初対面の関係など、暮らしのあらゆるシーンで役に立ちます。
皆さんも、日々の暮らしをもっと心地よく、縁起良く過ごせるように、今回ご紹介した自分のご機嫌の取り方を試してみてはいかがでしょうか。