長毛種の血が入っているジェリー。

毛の長さ自体はさほどでもないけれど、毛質は間違いなく長毛のそれ。
柔らかくて細くって、とってもフワフワ。
うつくしい艶と滑らかな手触りは断然トムなんだけど。
フワフワ具合で言ったらジェリーは格別。

モフるならジェリー。
抱っこして、毛に顔を埋めて、しばし停止。
日頃のストレスやら、追われる雑事やらで疲れた心と頭をリセット。
何もかもが癒される至福のひととき。

が。
大変なのはこのあと。
顔のあちこちに付着する毛。
これがもう鬱陶しいし、くすぐったいし、なんなら目に入って痛い。

ヒゲさながら。
細い毛だからよく見えないし、眼球に付着した毛を取るときなんて、地味にイラつく。
取り終えたと思っても、時間差でまたどこからか現れて付着。

洗濯してもダマになって取れないジェリーの毛。
違和感を覚えてつまむと、それはたいていジェリーの毛。
毎回軽く葛藤する、モフったあとの面倒さを思うと。
しばし逡巡はするけれど、結局モフりたいが勝つ。

よく見るとジェリーの毛が……。
そしてまた毛と格闘。
日々その繰り返し。
学習しなさいよ、と自分に呆れてみるけれど、
モフらないという選択肢がそもそもない。

コロコロが欠かせない日々。
コロコロを顔にやってみたらどうだろう?
なんて考えてもみたけれど、粘着テープを顔に転がすのはさすがにためらいが……。
必要なあれこれまで剥がれそう。

ジェリーの毛がすでに落ちている。
それにしても、トムの毛はそこまで付着しないのに。
日々悩ましい、フワフワの功罪。
To be contimew.