洗濯物は夜干す派。

干すときはトムジェリが出ないよう、
ベランダのある寝室のドアを閉めて事に当たる。
とある某日。
いつものように暗がりの中干し終え、部屋内に入り窓とカーテンを閉める。

ほどなくして再び寝室に入ると、ベッドの上でジェリーが何やらソワソワ。
どしたん?何してんのジェリくん。
声を掛けるとこちらを見て、さらにあたりを見回して見てニャーと言う。

何かいるのかと部屋内を見ても何もない。
それでも動こうとせず、しきりにあたりを気にするジェリー。

ふと気が付くと、何やらか細い声が聴こえる。
どこから聴こえるのかは分からない。
さらに耳を澄ますと―
…ん? ベランダ…? まさか…!?

窓を開ければそこに、所在なさげな顔で座り込むトム。
どうやらわたしが寝室に入った際、一緒に滑り込んだらしい。
完全に気配を消していたので、気付かずそのまま締め出し…

ジェリーだけはトムが締め出されたことに気付き、
ずっと寝室で心配していたらしい。
ジェリーはとっても優しい。
ものすごいビビりで、ヌケているところがあるけれど、
本当に心根の優しい穏やかな子なのである。

トムがベランダから部屋内に入るのを見届けると、
しきりに舐めて気遣っていた(笑)
麗しき兄弟愛。

To be contimew.