別格で好き。

とにかく黒猫が好き。
艶めく被毛、神秘的な佇まい、賢そうなあの面立ち。
どれをとっても好きしかない。
昔々ヨーロッパでは、魔女の手先などといわれなき迫害を受け、
魔女と(された人と) 共に処刑されたなんて過去もあった。

それだけ、黒というだけで得体の知れない、不吉なイメージが先行していたのだ。
余談だけれど、日本では逆。
『福猫』と呼ばれ、縁起のいい猫として古来より大切にされてきた。
ところ変われば扱いもイメージも変わるものだ。


仔猫の頃はまだフワフワで、風にゆらめきがちな頼りなげだったトムの被毛も、
今や、艶、滑らかさ、どこを取っても黒猫の中の黒猫。

日に何度口にすることだろう。
「トムくん綺麗だねぇ。ピッカピカだね。男前だねぇ。」

彼が理解してようがしていまいが、そこはさして重要ではない。
ただ言いたい。ひたすらに言いたいのだ、わたしが。

ジェリーだって可愛い。それはもう同じくらいに可愛い。
けれど、どうにも抑えきれない黒猫崇拝。
そこだけは理解してもらいたい、ジェリーにも。
To be contimew.

