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私のごきげんな毎日

マイ・ベスト・フレンド

シネマキアート

持論ですが、「トニ・コレットが(主要役で)出演している映画に間違いなし!」「ドリュー・バリモアはいつも私を裏切らない!」と思っています。この女優ふたりの映画はほぼ全作品観ているのですが、とくにトニの『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)、ドリューの『50回目のファーストキス』(2004)は、どんな時でも何度観ても、泣き笑いする大好きな作品です。そんな私の絶対の信頼を寄せる女優トニとドリューが満を持して初共演した映画『マイ・ベスト・フレンド』は、やはり私のセオリーから外れることなく素晴らしい作品でした! ハードルを高くして観に行ったのに、期待以上で涙が止まりませんでした。

マイ・ベスト・フレンド

幼い頃からの大親友で、ファーストキスから初体験まで、互いのすべてを知っているミリー(トニ・コレット)とジェス(ドリュー・バリモア)。この友情は何も変わることなく、永遠に続いていくと信じていた。ところがある時、ミリーに乳がんが見つかり、同じころジェスの妊娠が発覚。不妊治療を続けてきたジェスは母となる喜びを誰よりもミリーと分かち合いたいが、ミリーの病状を思うと、どうしても打ち明けられない。相手を想うがゆえに言葉にできないことが増えていく、2人の友情の行方は…。

マイ・ベスト・フレンド

まずストーリーが良い。女性脚本家モーウェナ・バンクスは、自身が経験した乳がんの話を盛り込んでいます。よって、人間模様がリアルで丁寧に描かれています。そしてなんと言っても運命のキャスティング! 先に出演が決まったトニが、ドリューに「企画に参加してほしい」と熱烈な手紙を書いたそう。当時ドリューは第一子出産直後(残念ながら先日、ウィル・コペルマンと離婚してしまいましたが…)でしたが、「トニと仕事がしたかった」と快諾。女性監督キャサリン・ハードウィックも「キャスティングは申し分なかった。初顔合わせなのに、ふたりとも自分の役柄を生きていた」と自信たっぷりに語っています。本作の共演で本当の親友になったふたりのリアルな絆を映画で確かめてください。(余談ですが、ミリーの夫役をドミニク・クーパーが演じていましたが、これまで観たことのないドミニクでとても新鮮でした!)

マイ・ベスト・フレンド

時には恋人より夫より家族よりも、何でも話し合える親友のふたりが、初めて迎える大きな運命とどう向き合っていくのか。命の終わりと始まりが、温かくつながるラストシーンに、希望の涙があふれ出す感動の物語です。大人の女性の深い友情って、本当に心に沁みますね。米ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」(1998-2004)がお好きな方にもオススメですよ。ベストフレンドと一緒に映画館で観てください!

マイ・ベスト・フレンド

マイ・ベスト・フレンド
11月18日(金)TOHO シネマズ シャンテ他にて全国ロードショー
(C)2015 S FILMS(MYA) LIMITED

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フリーランス エディター・ライター國方 麻紀(くにかたまき)
香川・丸亀出身、東京・吉祥寺在住のエディター・ライター。
女性誌『ELLE JAPON』『VOGUE JAPAN』のウェブエディター、ウェブサイト「GLAM」「tend」「BRASH」統括編集長を経て、現在はフリーランスに。好きな映画のジャンルは、バイオレンスや時代劇、B級など。
「このコラムを読んで普段観ないようなジャンルの映画にも興味を持ってもらえたらうれしいです!」
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